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『アコモデイト』、さて綴りは?

こんにちは、自称、語源・町のお医者さん・水守です。
前回は電子辞書のあまり知られていない使い方をご紹介しました。如何でしたか。楽しんで頂いていますでしょうか。
さて、今日はお約束の通り、『収容する・適応させる』を意味する語『アコモデイト』を正しく綴れることを目指すというとてもシンプルなお話をしてみます。

英語学習者の多くが、『単語の綴りは覚えるしかない』と諦めているのが実情です。ところが語源・町のお医者さんは『覚えるしかない』があまり好きではありません。なぜなら、ただ単に覚えたものは日が経つと消えていくということを経験で知っているからです。そこで“語源で眺めてみる”を実行します。

辞書で語源の説明のところを見ると、“ac-=ad-+commode(小型テーブル)”となっています。commodeを引くと、“com-+mode”となっていますので、結果として、“ac-+com-+mode”の3つの部分に分解できることが分かります。あとは、部品について確認をしていきます。“ac-=ad-”の部分は、次回にゆっくりお話をしますので、今日は、“ac-=ad-=…へ”と方向を表すだけの接頭辞と覚えておいてください。“なぜ、ad-がac-になるか”についても、今日は“後ろにcom-というcで始まるパーツがあるから”と片付けておきましょう。

接頭辞com-は、re-ほどは知られていませんが、compose, combineなどに登場し、“com-=一緒に・共に”という意味の接頭辞です。変化形に、con-, col-, co-などもあり、よく登場して来ますので、覚えておいてあげてください。

そして最後に、modateです。実はこれは日本語にそのままなっている『モード=mode』の後ろに動詞を作る接尾辞-ateがついてmodateとなっています。『モード=mode』はファッションの世界などにも登場して来ますし、『3ヶ月をひとつのモードとして考えよう』などのバリエーションもあります。敢えて日本語にすると『基準』のようなイメージです。

結果として、『アコモデイト』=『収容する・適応させる』=『ある基準(=mode)に(ad-=ac-)一緒に(com-)する(=-ate)』=accommodateとなります。

『modeの最後の-eはなぜ消えた?』ですが、『comeの-ing形がcomingになるのと同じ』と今日は片付けておきましょう。
『cが2回出てきた』ではなく『ac-のcとcom-のcが重なっている』ですし、『mが2回出てきた』ではなく『com-のmとmodeのmが重なっている』なのです。

いかがですか。accommodateと11個のアルファベットで出来ていると感じていたものを、ac-com-mod-ateと4つの要素と考えることによって『cやmは何個書けば良かったのか?』というなかなか意義を感じにくい作業から、漢字を部首に着目して意識するような作業に置き換えることができます。いかがでしょうか。

今日出てきた“mod”に着目すると、どんな語が出てくるでしょうか。意味は『基準』です。そうですね、model, module, modern, moderate, modest, modifyなど。如何ですか、各々の語の中に『基準』というイメージが存在しているのを感じて頂けるでしょうか。

次回は、今日『“ac-=ad-=…へ”と方向を表すだけの接頭辞と覚えておいてください』でご案内しました接頭辞“ad-”についてお話をさせて頂きます。私が一押しの接頭辞です。お楽しみに。

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