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知っていて損はない接頭辞シリーズ⑤:“前後編”

語源・町のお医者さん・水守勤三です。

最近、面白い洋書に出会いました。”Theodore Boone”シリーズです。”The Firm”や”The Pelican Brief”など、本格的な法廷ものの作家John Grishamが、ネイティブの中学・高校生用に書いたのだろうと思われるものです。

弁護士の両親を持つ10歳過ぎの男の子が様々な問題を解決していくというシンプルな内容ですが、読み切った時には、十分に達成感を味わえる原書です。『英語の原書を一冊読み通してみたい』と思っておられる方は多いと思います。外見は完全に『ペーパーバック』ですので、電車の中などで読んでも違和感はありません。シリーズ6冊の内、最新刊だけはまだハードカバーでの販売です。始められる方は、”kid lawyer”から順に読んでいかれるとストーリーが良く見えます。

『少しくらい意味が分からなくてもいいから読み進めよう』というアドバイスがよくされていますが、個人的には『気軽にある程度、辞書を引きながら』が正解だと思います。英単語が大好きな私も辞書を引きながら読みました。もし、皆さんが引かれなければ、次回から、ブログ原稿作成をお願いしなければいけません。ご安心を。

さて、前置きが長くなってしまいました。今日のテーマ:“前後編”に入っていきましょう。

これまでに触れてきた“前後”には、pre-, pro-, re-がありました。これらの接頭辞を含むものを書いてみます。頭にイメージがわいてくるでしょうか。
prepare, prefer, predict, prejudice, pregnant, predecessor, unprecedented, propose, promise, project, provide, prospect, progress, promotion, proceed, prognosis, improvise, return, recede, reply, recline, reduce, refuse, reject, remit, revenue
時間的・空間的に“前後関係”が存在している単語たちです。

ここからはまだ取り上げていない“前後関係”を表す接頭辞をみていきましょう。

次の語を英語にしてみましょう。(各グループの共通性を意識しながら答えてみてください)

Group A:天気予報・額(前額部)・予見する・予言する・前方へ・人差し指・~の前
Group B:邪魔をする・後ろの・~の後ろ
Group C:予期する・祖先・前の・先行詞・古代の
Group D:延期する・子孫・後の・追伸・p.m.

上手くグループの共通性を出せたでしょうか。英語にしてみましょう。
Group A:weather forcast, forehead, foresee, foretell, forward, forefinger, before
Group B:hinder(ヒンダー), hinder(ハインダー), behind
Group C:anticipate, ancestor, anterior, antecedent, ancient
Group D:postpone, posterity, posterior, postscript, postmeridian

fore- ⇔ hind-、ante- ⇔ post-が対をなしています。fore-がfor-になったり、ante-がanti-, an-になったりと、変化は付き物ですが、気にせずに前進しましょう。政治の世界でよく登場する後継者争いの『ポスト○○』も実はこんなところにその基があるようです。
fore-, hind-, ante-, post-、これらの音に“前後関係”を意識できるようになると素晴らしいですね。

さて、今年のブログも残すところあと3回となってきました。登場回数の多い接頭辞を中心にお話を進めてきましたが、この残された3回で、個人的に印象深い接頭辞を扱ってみようと思います。
お楽しみに。

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