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英検@「新傾向問題(英語での要約問題)」に備えて

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皆さん、こんにちは。KEC外語学院・京都校の塚田です。

京都で英会話ならKEC外語学院【京都校】

 

今年の関西は、夏が終わり、すぐに冬がやってきました。11月上旬までは冷房が必要でしたが、11月半ばに急に暖房が必要になりました。読書の秋がない、というのも寂しい話ですね。

本日は、英検業界で話題になっている「新傾向問題(英語での要約問題)」についてお話しします。

1.英検の新傾向問題について

25年ほど前に英検1級で「英文を日本語で要約させる問題」が出題されていましたが、英検協会のHPで公開されている予想問題から判断すると、それよりも難度が上がることがわかります。

※25年前の英検1級の要約問題で出題されていた英文の難度は、英検準1級の大問2レベルでした。

※英検協会が発表している新傾向の予想問題は、1級の要約問題の英文が準1級の大問3レベル、準1級の要約問題の英文が2級の内容一致問題レベルだと言えます。

英検協会の公式発表については、以下のサイトをご確認くださいませ。

https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2023/pdf/20230706_info_eiken.pdf

1級、準1級、2級では、今回のリニューアルに伴い、リーディング問題の一部が削減されることが公表されています。おそらく、大問3の中の1題が削減されるのではないでしょうか。大問1の語彙問題も少し削減されるかもしれません。それを考えると、Readingのハードルが下がると言えます。

 

2.要約問題に対処するために必要な学習

英文の要約には「全体の論理構成の把握」「具体例の抽象化」が必要になります。

英文は、抽象→具体という論理展開で進み、筆者の主張は「抽象」の部分にあります。具体例は読者の理解を促すための部分ですので、この部分を要約の答案にしっかり盛り込むというのはNGになります。また、課題文の本文の切り貼りのような答案は、当然ですが評価が低くなります。あくまでも課題文に書かれている内容を「自分の言葉で表現すること」が必要になります。そのためにも、抽象化能力が必要になります。英作文力が必要なのは、言うまでもありません。

本日は、紙面の関係上、2級と準1級の題材を扱います。

 

●2級 予想問題

第三段落冒頭の ”On the other hand,” に注目しましょう。

全体構成は以下のようになります。

<第一段落> 大学生の居住には、様々な選択肢がある。

<第二段落> ルームメイトに関するポジティブな見解

<第三段落> ルームメイトに関するネガティブな見解

従って、以下のようにまとめることができます。

College students have various living options — living at home or renting alone. Some choose to share a house with roommates for reasons including having roommates who can be helpful with academics or language learning. However, they might face issues like noisiness or unwillingness to help with household chores, impacting their sleep and leaving them with the burden of housework. 

54 words

 

●準1級 予想問題

全体構成は以下のようになります。

<第一段落>

以前、英国の国立美術館は入場料を課していたが、新政権の支持により、国立歴史博物館を含む多くの博物館の入場料が無料になった。

<第二段落>

政策支持者は、誰もが美術館を利用でき、美術館の収集物や国の文化的歴史に触れることができると主張。

<第三段落>

国立博物館の来場者は70%増加したが、批判者はこの増加がリピーターの訪問によるもので成功とは言えないと指摘。

有料の独立美術館は来場者数減少で財政的に苦境に立たされたと報告。

 

従って、以下のようにまとめることができます。

Following a government policy aimed to widen access to art and culture, Britain’s national museums initially charging entrance fees, became free. The move was praised for democratizing access, allowing all the people to enjoy the country’s heritage. While the numbers of their visitors jumped by 70%, critics claimed that most of them were repeat visitors, and Independence Museums reported that they suffered financially because people chose the free national museums.                   70 words

 

 

如何でしょうか。

2級も準1級も同じような構成になっているのがお分かりだと思います。おそらく、本試験もこの構成になるでしょう。

 

詳細につきましては、無料個別ガイダンスの際にお話しさせていただければと思います。

ご興味のある方は是非、無料個別ガイダンスにお申し込みください。

無料個別ガイダンス

 

 

 

この記事の筆者

塚田 清高Kiyotaka Tsukada

9年間にわたり多国籍企業にて外国人の人事関係業務に従事。その後7年間、予備校での受験生を対象とした英語指導、企業での社会人を対象とした英語指導に従事。予備校では受講生に英文法の本質を理解させ、読解力を伸ばす指導を行う。社会人に対しては英文雑誌を翻訳するための「英文翻訳講座」、日本文化を英語で説明するための「英会話講座」、TOEICスコアアップを目的とした「TOEIC対策講座」を担当し、受講生の効率的な英語力アップを図った指導を行う。

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