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TOEFL iBTのスコアアップを目指す方が身に付けるべきアカデミックライティング

  • 2017年04月05日

こんにちは。前回のエントリーでは、TOEFLのライティングセクションにおける注意事項をいくつか補足しますとご案内しておりました。今回はその補足内容について、手短に触れたいと思います。

 

アカデミックに書くとは

 

アカデミックに書くといっても、何もかも学術的に書く、というわけでは決してありません。説得力のある書き方をする、ぐらいの意味に捉えてください。TOEFL講座のライティング・レッスン初回に私は必ず以下のQuestionでライティングをしてもらいます。

 

“Describe your hometown.”

 

TOEFLの受験経験者なら「ああ、マイクの音量調整のやつか」と思い当たったかもしれません。そうです、アレです。これを課すと、やはり地域性のためか「私のホームタウンは豊中です。大阪に近いです。閑静な住宅街があって住みよい街です」という主旨の回答が返ってくることが多いです。ここに大きな改良の余地があります。たとえば、TOEFLの採点者が Osaka と読んでピンと来るかどうか、が問題となります。ここで採点者の立場を想像してみましょう。受験者にとってのライティング=採点者にとってのリーディングです。ということは、逆接と例示を効果的に使うことが重要であると言えるでしょう。もう一つ、スピーキングにも応用できる(=採点者にとってはリスニングになる)点として、

 

・最上級を使う

5W1Hを明確にする

・固有名詞を使う

 

などが詳細な情報を伝えるための効果的なテクニックになります。『近い』と聞いた時に、どれくらいの距離をイメージするのかは、かなりの個人差があるでしょう。そこを 10 minutes from Osaka by trainとするのか、もしくはthree stations away from Osakaとするだけでも、かなり具体的に映ります。また、大阪を説明する際にも、Osaka, the second largest city in Japanとすれば、「ああ、ロサンゼルスかサンクトペテルブルクみたいな都市か」というイメージが持てます。これらの例を参考に、説得力ある表現を目指してみてください。

 

論理構成

 

Independent Taskの攻略において、5パラグラフ構成を採用すべきであるということは、過去のブログ記事ですでに述べました。ここでも、論理的であるということを、あまり大袈裟に捉えないようにしましょう。論理的=客観的に筋が通っている、という意味ではありません。TOEFLにおける“論理的”とは、テストテイカーにとって論理的である、そのことを具体的に伝える、という意味です。例えば、過去に私の受講生の方で、夫婦そろってTOEFL講座を受講された方がいました。その時に私が課したライティング課題に「あなたは自炊派ですか、外食派ですか?」というものがありました。旦那さんの方の答えの趣旨は、

 

・自炊派である

・理由その1:妻の手料理は美味である

・理由その2:妻の手料理は栄養満点である

・理由その3:妻の料理のレパートリーは幅広い

・以上の理由で、私は外食はしない

 

というものでした。全くもって客観性はありませんが、彼はこれを具体的な料理名や栄養に関するあれこれを交えて書いてきました。文法上のエラーは複数ありましたが、私は満点と採点しました。なぜなら非常に論理的で具体的だったからです。TOEFLのライティングはしばしばUse specific examples and details in your response.という形で課されますが、これなどはそのリクエストをパーフェクトな形で満たしたものと言えるでしょう。

 

まずは日本語からで良いので、5W1H(特にHow + 形容詞・副詞)を詳しく意識するようにしてみましょう。そして、自分が何かを好んだり、何かに賛成したりするときには、世間一般の物の見方ではなく、『なぜ自分はそのように意識するのか』という、言わば現象学的還元を行ってみてください。これは前回エントリーでも触れたCritical Thinkingを鍛える方法にもつながっています。