KEC外語学院ブログBlog

Enjoyボキャビル:14 Master Words

語源・町のお医者さん・水守勤三です。また時が巡り、クリスマスにお正月と、普段と少し違った雰囲気が生まれていますが、皆様の2019年は如何でしたでしょうか。また、新しい年はどんなことにチャレンジされるのでしょうか。私ももっともっと勉強をしていこうと思います。

14語の中に主要パーツが凝縮

アメリカのJames Issac Brown という大学教授は、ある14の単語の成り立ちを理解することによって、主要な接頭辞20と語幹14を身に付けることができ、多くの語にその知識が応用できると唱えられています。まずは、その14の単語を見てください。

precept, detain, intermittent, offer, insist, monograph, epilogue, aspect, uncomplicated, nonextended, reproduction, indisposed, oversufficient, mistranscribe

馴染みのある語に否定の接頭辞を付けるなど、若干「わざわざここまでしなくても」という感もありますし、辞書にも載らない語もありますが、どの語も語源を感じると意味が伝わってくる語ばかりです。

語源から意味を感じる

先頭の precept は、もしかしたら14語の中で、知名度が一番低いかもしれません。この語を使って、「語源から意味を感じる」をやってみましょう。辞書で例文検索をすると次の諺が出て来ました。

Example is better than precept.=「実例は precept にまさる」

precept の意味を知らないと仮定し、且つ、単語を語源で分解するという手法を持っていないとすると、よく言われる「文脈から考える」ということになります。当たるかも知れませんが、正に運次第という感じになります。

先頭のpre-は「前」という意味の接頭辞だと感じることができれば、ceptの部分が語幹として見えてきます。James教授は、14 Master Words でたくさんの単語にアプローチできると言われているのですから、きっと cept で終わる単語が多いはずですので、思い浮かべてみてください。

同じ形を持つ語を意識する

accept, intercept, concept, exceptなどが出てきます。語源を少し勉強すると、cept take の意味があることは早い段階で勉強をします。その力を使えば、precept = pre- + cept =「前もって+受け取る」⇒「教え・教訓」の流れを受け入れやすくなり、記憶も長持ちするものになります。

論より証拠

先日、受講生の方から、私がどのようにして語源の知識を増やしたのかと質問を頂きました。本を読む⇒ノートに書きだす⇒カードにしてみる⇒替え歌にしてみる⇒Excelに入力していみる⇒データベースソフトに入力してみる、等々のたくさんの「失敗」をしている間に、気付いてみると原稿を見ずに入力できるパーツが増えていました。先に考えることは必要なことですが、「やってみる」ことの大切さを語源でも感じています。

 

【前回のブログの答え】

第2問:outcome, embody, secretary, partial, compromiseなどの共通性は
 答え:中学で習う単語がそのままの形で含まれている

第4問:gradually, sensible, adequate, evaluate, concentrateなどの共通性は
 答え:基礎的な単語が、少しだけ形を変えて含まれている 
 例 :concentrate con- + center + -ate

第5問:part, avoid, media に接頭辞 in- を付けて変化させると
 答え:impartial, inevitable, immediate

第6問:describe – description, distinguish – distinction の綴りの変化の特徴
 答え:bp, gc 有声音から無声音への変化

7問: monotonous, decade, bilateral, octopus, simple, Decemberなどの共通性は
 答え:数字を表す接頭辞を含んでいる

2020年がすべての方々に良い年になりますようにお祈り致しております。来年も宜しくお願い致します。

英会話上達に向けての勉強法

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この記事の筆者

水守 勤三Kinzo Mizumori

大阪市出身。関西外国語大学・英米語学科卒業後、KEC教育グループ(英会話・予備校部門)入社。一貫して英語教育の第一線で現場指導に携わると共に、カリキュラム・指導法開発を担当。それに並行して、KEC独自の「TP指導システム」開発にも携わる。数十年の語学・英会話指導経験から、日本人が英会話を習得するうえでの学習・指導ポイントを熟知。「学習する者は教える者の人間性と意気に感じる」を信条に、授業に情熱を注ぐ傍ら、今も指導法の研究を続ける。

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