KEC外語学院ブログBlog
とある大学生のその後 — 英検®二次試験を終えて
こんにちは。KEC外語学院の塚田です。前回のブログでは、大学生K君の英検準1級2次試験合格体験談を紹介しましたが、今回は「その後のK君の英語学習」について紹介します。現在は社会人として活躍しているK君に、その後の学習について語ってもらいました。K君の事例紹介の後、英語学習について非常に重要なポイントについて触れたいと思います。
K君(社会人)の体験談 — 学生時代を振り返って
大学2回生の時に英検に合格したことがきっかけとなり、本格的に学問に打ち込もうと思うようになりました。サークル活動(軽音楽部)は2回生の秋まで続けました。HR/HMバンドでベースを弾いていましたが、代わりのベーシストが見つかり次第、引退しました。バンドのメンバーには引退することは早い段階で伝えていましたが、いざ引退が決まった時、部活の他の人達が「えっ、○○君辞めるの!?」と驚いていたのが昨日のように感じます。部活は学生生活の中で極めて重要だと思います。しかし、勉強もそれ以上に大切なはずです。私の場合、それまでまともに勉強をしていなかった為、本格的に学問に打ち込もうという気持ちが普通の人以上に強く芽生えたような気がします。
私の専攻は社会学です。まずは概論書を読み、先行研究の全体像をつかむことから始めました。その後、文化的再生産論に関心をもち、概論書の注釈に載っている文献をすべて読みました。次に、その文献の注釈に載っている文献を読んでいく・・・という芋づる方式で学習(まだ研究というレベルではない)を進めていきました。社会学理論の文献の半分以上は英語文献です。必然的に英語の読書量が増えていき、3回生~4回生の時には毎日20ページ以上英語の論文を読むという生活が続きました。本当はフランス語の文献も読む必要があったのですが、語学力不足でそれは出来ませんでした。卒論のタイトルは「P・ブルデュー理論における『文化資本』概念の意義」です。大学卒業後、某国立大学でも、英文を読む日々が続きました。院ゼミでもコッテリと絞られ、精読力と速読力の両方が伸びたような気がします。ある日、書店で英検1級の過去問題集を立ち読みしてみると、英文が非常に読みやすいことに驚きました。
英検 1級 を受けよう・・・
そう決意するのに時間はかかりませんでした。しかし、自宅で過去問に取り掛かった時、大きな壁にぶち当たりました。
リスニングが全くできない・・・
そうです。大学2回生の時に英検準1級に合格してから、英語の音声には全く触れていなかったのです。ひたすら読むばかりの日々で、英語を聴くことも、自ら発話することもありませんでした。そのため、「耳が英語を受け付けない状態」つまり、何を言っているか分からないというより「英語が右耳から入って左耳からドンドン抜ける」という状態に陥っていました。独学でこの状態から抜け出すのは無理だと思い、まずは英会話スクールに通い始め、慣れ始めたころに梅田の通訳スクールの門も叩きました。博士課程(D2)のH野S介さんからは「なんでそんな英語ばっかりやってるの?」と言われ、「いっそのこと外大行ったら?」とまで言われるようになってしまいました。気持ちは社会学から英語に傾いていました。「学問に打ち込み、社会に貢献・・・」という気持ちはどこかへ飛んでいき、「英語を使ってバリバリ働きたい」という気持ちが芽生え、大学院なんぞどうでもよくなり、気が付くと某多国籍企業の採用試験を受けていました。
そして・・・ 日々の業務(残業、休日出勤なども含む)に追われ、土曜日・日曜日に通訳スクールに数年間通い続け、ようやく英検1級に合格しました。
音読の重要性
如何でしょうか。K君の体験談から、英語学習において非常に重要な点が見えてきます。英語は科目ではなく、言葉です。英語習得の為には4技能を同時に伸ばすことを意識し、日々の学習では音読が非常に重要となります。音読によってスピーキングの力だけでなく、リスニング力も伸びます。K君は数年に渡ってその点を疎かにしていたため、多国籍企業就職後に苦労を強いられました。皆さんは、日々、音読に励みましょう!KEC外語学院の本科コース、資格試験コース(TOEICコース)では、レッスン中にとにかく声を出してもらいます。是非、一度無料体験レッスンにお越し下さい。
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