KEC外語学院ブログBlog

Enjoyボキャビル:「テベレ」考

語源・町のお医者さん・水守勤三です。もう少しで9月と思うと、この暑さもどうにか乗り越えられそうな気持ちになってきます。「一番コントロールしにくいのは自分自身」という言葉を聞いたことがありますが、気持ちの持ち方ひとつをとっても興味深いものがあるなと感じます。

さて、この暑さにも関わらず、語彙を必要とされる方は多く、先日、語彙力強化に絞った個人レッスンをさせて頂いていました。休憩時間の雑談として、音位転換(metathesis)のお話をしました。音位転換とは文字通り、音が入れ替わる現象で、英語だけでなく日本語にもあります。たとえば、KECの本部がある「枚方市(ひらかたし)」を「ひらたかし」と発音する子供がいるような現象です。

音位転換:「テレビ」=「テベレ」

その時に、受講生の方が、言葉を覚え始めたばかりのお子さんが「テレビ」を「テベレ」と呼ぶと教えてくださり話が盛り上がりました。日が経てば自然に正しく発音するようになるのでなんら心配はいりません。お子さんの幼少期の楽しい想い出のひとつにして頂ければよいと思いました。

さて、「ひらかたし」⇒「ひらかたし」、また、「テレビ」⇒「テベレ」は、舌の動きや喉(声帯)の開け閉めが関係し、発音しやすく変化している音位転換の典型的な例ですが、英単語の中にも興味深いものがあります。次の5つの単語は、一般的に平易だと言われる単語との音位転換の関係にある単語です。それらの単語を考えてみてください。

単語:task, flimsy, fiery, turbulence, miscellaneous

意味:職務、薄っぺらな、炎の、激動、種々雑多な

音位転換の関係にある語:task – tax, flimsy – film, fiery – fire, turbulence – trouble, miscellaneous – mix

フィルムのように「薄っぺらな」

task以外の4つはよく「難単語」扱いされます。しかし、音位転換の関係にある語が分かると意味もイメージしやすく親しみが湧く語と言えるように思います。

デジタル化の時代、「フィルム」という言葉がいつまで通用するのか少し心配ですが、「フィルムのように、“薄っぺらな”・“弱々しい”=flimsy」がいつまでも記憶のヒントになればと思います。

英会話に必要な単語の覚え方とは

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この記事の筆者

水守 勤三Kinzo Mizumori

大阪市出身。関西外国語大学・英米語学科卒業後、KEC教育グループ(英会話・予備校部門)入社。一貫して英語教育の第一線で現場指導に携わると共に、カリキュラム・指導法開発を担当。それに並行して、KEC独自の「TP指導システム」開発にも携わる。数十年の語学・英会話指導経験から、日本人が英会話を習得するうえでの学習・指導ポイントを熟知。「学習する者は教える者の人間性と意気に感じる」を信条に、授業に情熱を注ぐ傍ら、今も指導法の研究を続ける。

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