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JyoVo:一年が、回ったんだね、アニバーサリー

語源を学んで英会話力向上

こんにちは、語源・街のお医者さん、水守勤三です。如何ですか、勉強は進んでおられますでしょうか。好きな言葉に「やらない理由はいくらでも挙げられる、やる理由はやるしかない」があります。とてもシンプルな真実だと実感するこの頃です。

さて、前回から始めました「かるたで語源」。早速、今月の句に行ってみましょう。次の語を英語にした時に、共通する「音」を考えてみてください。

垂直な、多芸な、転換する、会話、多様性、宇宙、転換できる
(
答えはもうすぐ出てきます)

“難しいと言われる語から始めてみました。上の語に共通するイメージは何でしょうか。「回る・回す」が含まれていますね。言葉はまず音から、文字は後からが原則です。「ブァー」という音には「回る・回す= to turn」のイメージが込められています。主な音は「ブァート」・「ブァース」です。

頻出語幹:ver, vert, vers = to turn

上の語の英語を見てみましょう。
vertical, versatile, convert, conversation, diversity, universe, reversible

語幹 ver, vers, vert は次の句で!

一年が、回ったんだね、アニバーサリー
   anniversary = anni- + vers + -ary

真ん中の vers が今回の語幹。語尾の –ary が名詞語尾。先頭の anni- は如何ですか。

もうひとつ:anni = 年(year)

英語にしてみてください。

一年の、年二回の、二年に一回の、四年に一回の、多年生の、千年祭
(答えはブログの一番下に)

anni-, enni-, annu- などの形で登場する「年」を表す語幹です。また、紀元を意味する A.D. の「A」もこの語幹から生まれています。

この一句で「年」と「回る・回す」のふたつを記憶に留めてみてください。

annual, biannual, biennial, quadrennial, perennial, millennium

また次回に向けて、五七五のリズムで創作活動をしてみようと思います。ご期待を。

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この記事の筆者

水守 勤三Kinzo Mizumori

大阪市出身。関西外国語大学・英米語学科卒業後、KEC教育グループ(英会話・予備校部門)入社。一貫して英語教育の第一線で現場指導に携わると共に、カリキュラム・指導法開発を担当。それに並行して、KEC独自の「TP指導システム」開発にも携わる。数十年の語学・英会話指導経験から、日本人が英会話を習得するうえでの学習・指導ポイントを熟知。「学習する者は教える者の人間性と意気に感じる」を信条に、授業に情熱を注ぐ傍ら、今も指導法の研究を続ける。

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