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‘Ohtani rule’が辞書に!~進化する英語、日常生活にみる野球英語~

皆様こんにちは。今年も野球シーズンがいよいよクライマックスを迎えます。海の向こう、メジャーリーグ(Major League Baseball)では、今年も大谷翔平選手が話題の中心でしたね。投手として規定投球回数到達、そして打者として規定打席到達の「ダブル到達」は長いメジャーリーグの歴史上、初めての出来事です。’Two way player’(二刀流)をいかんなく発揮したシーズンでした。

アメリカでは野球が国民的スポーツとして長く親しまれており、野球に関する語句も日常生活で使われています。今回は野球と英語の関わり、そして英語の進化についてお話ししたいと思います。

新語’Ohtani rule’誕生!

大谷翔平

(出典:www.asahi.com)

最近ニュースで’Ohtani rule’という言葉が辞書に掲載されたと話題になりました。掲載された辞書はdictionary.comというオンライン辞書です。そこで’Ohtani rule’は以下のように定義されています。

noun Baseball.

a rule that allows the pitcher to be assigned to the designated hitter spot in the batting order and to remain as the designated hitter even if replaced on the mound by another pitcher.

投手が指名打者を兼ねて出場でき、指名打者として出場した投手が降板後も指名打者として試合に出られるという内容です。このルール変更は今シーズン開幕前、大きな話題となりました。これにより大谷選手が打席に立つ回数も昨年よりさらに増えました。

降板後も大谷選手の打席を見たいというファンの要望にメジャーリーグが応えたというものですね。ルールを改変させてしまうほど、大谷選手の活躍は日本、そして全米の野球ファンに大きなインパクトを与えたことがうかがえます。

日常生活にみる野球英語

打者・大谷翔平

(出典:toyokeizai.net)

野球は長くアメリカの’national pastime’(国民的娯楽)として親しまれています。筆者はイチロー氏が現役で活躍されていたころ、シアトルに足を運び何度も現地観戦した経験がありますが、現地の方々から「野球は家族で見るスポーツだ」という話を聞きました。実際に球場に足を運んでいる観客の層は老若男女、実に幅広いのです。それほどアメリカでは野球が日常生活に浸透しています。日常生活でも野球にちなんだ表現がいろいろあります。そのいくつかをご紹介します。

・step up to the plate(進んで物事に取り組む)

・go to bat for ~(~を助ける、~の力になる)

・right off the bat(すぐに)

・a ballpark figure(概算)

・bases are loaded to V(Vする条件は整っている)

・touch all the bases(承認を取る)

日本語でも、相撲にちなんだ「土俵際」や、将棋にちなんだ「王手をかける」という表現があるように、英語の野球にちなんだ表現には様々なものがあります。

進化する英語

言葉は時代の流れとともに進化する「生き物」のようなものです。ITの進化とともに日本語で「ググる(Googleで検索する)」や「LINEする」などの表現が使われるようになってきました。実は’Google’も英語で動詞として使われています。dictionary.comでGoogleと検索してみると、verb (used with object) Googled, Googlingと出てきます。また’emoji’も英語でそのまま名詞として使われています。イギリスのEU離脱にちなんだ’Brexit'(Britainとexitを掛け合わせた造語)も掲載されています。

このように英語は世界情勢や時代の流れとともに進化していきます。これからもさらに新たな言葉が生まれてくることでしょう。そこに大谷選手にちなんだ言葉があると一層嬉しいですね。

まとめ

日常生活に浸透する野球英語

いかがでしたか。大谷選手の活躍はアメリカ野球界にとてつもないインパクトを残しています。今後もさらに大きなインパクトを残し続けることを期待したいですね。

野球が‘national pastime’(国民的娯楽)として浸透しているアメリカでは日常生活でも野球にちなんだ表現が使われていることをお分かりいただけたかと思います。

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この記事の筆者

石井 悠介Yusuke Ishii

大阪府出身。学生時代、異文化研究を専攻し、アメリカへ異文化調査で数度、渡航経験がある。卒業後、ワーキングホリデーにてカナダ・バンクーバーに1年間滞在。現地では英語で日本語を教える「間接法」で日本語教師を経験。生徒にわかりやすい指導法を現地で習得し、指導することの楽しさとともに英語の奥深さを体感。帰国後、教育業界に従事し、小学生から高校生を対象とした進学塾にて英語を中心とした文系科目の指導経験を経て、KECの教育理念に共感し、KEC外語学院の英会話講師へ。活気のあるクラス作りと分かりやすい授業をモットーとしている。

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