KEC外語学院ブログBlog
TOEFLのスコアアップに向けて、多読や口頭英作文について解説
- 2017年03月08日
- TOEFL iBT® TEST
今回は、過去のTOEFL講座の受講生の方の紹介をしていきたいと思います。彼ら彼女らの勉強量と得点が、皆様にとっての励ましになれば幸いです。
まずはJ.M.君。彼は当初は63点でしたが、4カ月の受講で97点までスコアアップが達成できました。決め手になったポイントをいくつか紹介しましょう。
多読
いきなり何の変哲もないポイントに思えますが、さにあらず。よく英字新聞や簡単なペーパーバックを読むことをお勧めするウェブサイトなどがありますが、それは万人向きであって、貴方向きとは限らないということを知ってください。多読ができない人にはいくつか原因があるものですが、その原因を究明することなく濫読に走ることは危険です。
J.M.君の場合、弱点は明白でした。語彙力はある、文法理解力もある、しかし読めない、正解にたどり着けないという状態でした。色々と話を聞いていると、途中で集中力が途切れているということが判明したました。そこで彼にはiBT対策をする前に、徹底的にTOEFL ITPのリーディング・パッセージを読んでもらいました。問題は解いてもらっていません。本文を読むだけです。TOEFL iBTは一パッセージおよそ700字ですが、TOEFL ITPは一パッセージ約半分の300~400字です。これらを徹底して読むことで、集中力を涵養することができました。
それではもう一人、Y.S.君を紹介しましょう。
口頭英作文
彼はスピーキングに弱点がありました。その弱点とは、複雑な構文を口頭では行えない、というものでした。本来であれば、KEC外語学院が得意とする口頭英作文の練習を徹底してもらいたいところでしたが、彼の場合は時間がありませんでした。本番のTOEFL受験まで1カ月半ほどで仕上げる必要がありました。
複雑な構文ができない、ということはシンプルな構文なら口頭でも行えるのでは?と発想を転換したことが彼の場合はスコアアップにつながりました。彼に指示したのは、There is ~とThere are ~の形だけで、スピーチを構成できるようになりなさい、ということでした。”There is a problem with that”や”There are a couple of reasons for this”、”There are different opinions”など、とにかく口から出せる形でスピーチを構成する練習を繰り返しました。初めて受験したTOEFLではSpeaking Sectionで1点でしたが、この突貫工事でなんと13点までスコアを伸ばすことが出来ました。
TOEFLに限らず、何か行き詰まりを感じた時には、専門家の力を借りるのが一番です。体調が悪い時に書籍やウェブを参考に、勝手に自分の病気を診断することほど危険なことはありません。風邪かな?と思ったら、近くの耳鼻科や内科を受診すべきです。勉強もそれと同じです。自分に何らかの症状があるのであれば、専門家に処方箋を書いてもらうべきです。
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