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TOEFL iBTのスコアアップを目指す方にお勧めする3つの勉強法(スピーキング編)

  • 2017年01月11日
  • TOEFL

 こんにちは、KEC外語学院の金子です。今回はTOEFL iBT講座のスピーキングセクションには、Independent TaskIntegrated Task2種類がありますが、ここではまずはIndependent Task攻略の糸口について、お話をしたいと思います。

 多くの学習者の方が苦手とするのが、このスピーキングセクションです。何故でしょうか。単純にこれまでの学習背景の中に、「話す」ということがほとんど無かったから、というのが多くの方に共通する答えではないでしょうか。しかし、これが最大の理由と言えるのでしょうか。

 TOEFL iBTにおけるスピーキング(独立問題)の本当の難しさは、答えが特に決まっていない、というところにあると私は考えています。中学、高校での授業の内容を思い出して、もしくは思い浮かべてみてください。問題があれば、そこには決まった答えがあったと思います。ところが、TOEFLでは、以下のような問題が陸続と出題されます。

Describe something that you do to reduce stress. Explain why it is helpful. Include details and examples to support your answer.

What do you think is the best quality of a good person? Use specific reasons and details to support your answer.

Talk about an interesting tourist attraction you have ever been to. Describe it and say why it was interesting.

 

 これらの問題が出され、15秒でスピーチをまとめ、そして30秒または45秒でヘッドセットのマイクに向かって回答する、というのが一連の流れになります。これらの問題には画一的な回答はありません。むしろ、回答者の数だけ回答が存在すると言えるでしょう。それでは、スピーキングセクション攻略の糸口はどこにあるのでしょうか。

 

まずは日本語で取り組むべし

 全く面白味のないアドバイスになりますが、スピーキングセクション対策は、まずは日本語で行ってください。私はTOEFL講座でも英会話レッスンでも個人レッスンでも共通して受講生の方に伝えていることがあります。それは「母国語で出来ないことは、外国語では絶対に出来ない」ということです。逆に言えば、母国語で出来るようになって初めて外国語でそれにトライできる、ということです。

 試しに上に挙げたサンプル問題の最初のものについて考えてみましょう。

ストレス解消?うーん、お酒かなあ?という方は結構多いのではないかと思います。今回はこの線で行ってみましょう。

 

5W1Hを意識的に使うべし

 ラドヤード・キプリングという名前に心当たりがなくとも、『私は六人の誠実な召使いを持っています。私が知っていることは、みな彼らが教えてくれたのです。彼らの名は「なぜ」「なにを」「いつ」「誰が」「どこで」そして「いかに」です』という詩をご存知の方は多いのではないかと思います

 TOEFL iBTのスピーキングセクションでしばしば条件として課されるdetails/reasons and examplesとは、実は5W1Hのことである、と言っても過言ではないのです。では、さっそく5W1Hを当てはめてみましょう。

 お酒とは何(what)? ⇒ ビール

 ビールをどれくらいの量(How much)? ⇒ 一缶

 ビールをいつ飲む(when)? ⇒ 毎晩、風呂上がりに

 ビールをどこで飲む(where)? ⇒ 自分の部屋

 ビールをなぜ飲む(why)? ⇒ 嫌なことを忘れられる、寝つきが良くなる

 who = 自分というのは今回は掘り下げません。では、これらの断片的な情報を箇条書きレベルで良いのでスピーチにまで仕上げてみましょう。

 『私はビールを飲みます。私はビールを一日に一缶飲みます。私はビールをお風呂に入った後に飲みます。私がビールを自分の部屋の中で飲みます。ビールを飲むと嫌なことを忘れることができ、寝つきもよくなります。だから私はビールを飲みます』

 いかがでしょうか。内容が稚拙であることは否めませんが、5W1Hを前面に押し出すことで、具体性が増したと言えると思います。

 もう一つのexampleですが、これは固有名詞を使ったり、あるいは自分の体験、または一般によく知られた事柄を使って述べなさい、ということです。例えばビールを飲む、という部分を某メーカーのビールとしたり、お酒に関する格言を用いるのもありでしょう。日本語には、「酒は百薬の長」なる格言もあることですので、今回はこれを使ってみましょう。

『私はビールを飲みます。私はビールを一日に一缶飲みます。私はビールをお風呂に入った後に飲みます。私がビールを自分の部屋の中で飲みます。ビールを飲むと嫌なことを忘れることができ、寝つきもよくなります。事実、日本には“酒は百薬の長である”という言葉もあります。だから私はビールを飲みます』

 

導入と結論を用いるべし

 最後にこれをTOEFL iBTのスピーキングセクションにふさわしいレベルにまで持っていかなくてはなりません。TOEFL iBTのスピーキングセクションにふさわしいレベルとは何か。端的に言うと、それは 序論 ⇒ 本論 ⇒ 結論 という流れを作ることです。

 序論とは、問題にダイレクトに答えることです。ここでは ” Describe something that you do to reduce stress.” という問いの『何をするのか』への回答を提示すること、つまり、ビールを飲むということを明言することです。

 本論とは、5W1Hを用いて、序論で述べた内容をより詳しく述べていくことです。

 最後に結論とは、序論の内容をもう一度繰り返して述べることです。

 では、それを日本語で展開してみましょう。

 『私はストレスを解消するためにビールを飲みます。私はビールを一日に一缶飲みます。私はビールをお風呂に入った後に飲みます。私がビールを自分の部屋の中で飲みます。ビールを飲むと嫌なことを忘れることができ、寝つきもよくなります。事実、日本には“酒は百薬の長である”という言葉もあります。だから私は、ストレス解消のためにビールを飲みます』

 余力がある人は、これを自分なりに英語にしてみてください。参考までにsample answerも以下に出しておきます。

 I drink beer in order to reduce stress. I have a can of beer every night in my room, after I take a bath. By drinking beer, I can forget about bad memories and I can fall asleep more easily. In fact, a well-known Japanese proverb has it that sake is the best medicine of all. Therefore, I make it a point to drink a can of beer to reduce stress.

 これで5点満点中3.5点、fair判定ぐらいでしょうか。

 TOEFLのスピーキングのIndependent Taskの難しさは、答えに至るための考え方の道筋が往々にして不透明であることだ、と私は自信をもって喝破します。多くの参考書や問題集の模範解答は、あまりに模範過ぎて真似の仕様がないというのが、私がTOEFL対策を始めた時の偽らざる本音でした。

 回答の仕方に迷っている方がいらっしゃれば、まずは5W1Hを自分に問いかける癖をつけてください。そして日本語で答えの輪郭を作ってみてください。英語力に自信がない段階でいきなり英語のスピーチを組み立てようとしても、実りは少ないと断言できます。

 次回は、TOEFL iBTのライティングセクションに向けての勉強方法について、記事を書く予定です。乞うご期待。

 

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