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「前提とされている」は、ビジネス英会話でどのように言う?

はじめに

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初めまして。KEC外語学院・京都校の塚田と申します。

新しい年を迎え、気持ちも新たに仕事に向き合っている方も多いのではないでしょうか。年始は、業務目標や役割を見直す機会でもあり、社内文書や求人情報に目を通す機会が増える時期でもあります。

求人票、社内ガイドライン、契約文書などを読んでいると、
「これは暗黙の前提だな」
「この条件は当然満たしているものとして話が進んでいるな」
と感じる表現に出会うことがよくあります。

日本語では、こうしたニュアンスを
「〜が求められている」
「〜が期待されている」
と一括りにしがちですが、
英語では 前提として扱われているかどうか が重要な分かれ目になります。

本記事では、
ビジネス英語で「前提とされている」「想定されている」状態をどう表すか
を、制度文書・求人文脈を中心に整理します。

 

中核となる発想

今回のキーワードは次の考え方です。

「要求や命令ではないが、
それが満たされていることを前提に話が組み立てられている」

この発想を表す代表的な構文が、以下です。

  • be assumed to
  • call for
  • seek / look for

 

 be assumed to の使いどころ

be assumed to は、
「当然そうであるものとして扱われている」
という、非常に事務的・中立的な表現です。

命令でも要請でもなく、
説明文・規定文に近い響きを持ちます。

    

【例文】

Employees are assumed to be familiar with basic safety procedures.
(従業員は、基本的な安全手順を理解しているものとされています。)

All participants are assumed to act in accordance with company policies.
(すべての参加者は、社内規定に従って行動することが前提とされています。)

→ 評価・研修・規定説明と相性が良い表現です。

 

call for が示す「要請内容」

call for は、
「状況・職務・計画が、結果としてそれを必要としている」
という言い方です。

人が命じているのではなく、
仕事内容そのものが要求している という構図になります。

 

【例文】

This position calls for strong analytical skills.
(この職務には、高度な分析力が求められます。)

The project calls for close collaboration across departments.
(このプロジェクトは、部門横断的な連携を前提としています。)

求人・業務説明で非常に頻出する表現です。

 

求人で多用される seek / look for

求人広告では、
「企業がどんな人物像を想定しているか」
を示すために、次の動詞が多用されます。

  • seek(ややフォーマル)
  • look for(やや平易)

    

【例文】

We are seeking candidates with relevant industry experience.
(当社は、業界関連の経験を有する人材を想定しています。)

The company is looking for individuals who can work independently.
(同社は、自律的に働ける人材を求めています。)

→ 条件提示というより
「想定する人物像の提示」 に近い表現です。

 

年数・条件を組み込む表現

年数や具体条件を示す場合も、
expected を使わずに表現できます。

    

【例文】

The role calls for a minimum of three years of experience in sales.
(この職務では、営業分野で最低3年の経験が前提とされています。)

We seek applicants with at least five years’ professional experience.
(当社は、少なくとも5年の実務経験を持つ応募者を想定しています。)

※ ここでも
experience は不可算名詞
という点は変わりません。

 

must / be required to との線引き

最後に、強い表現との違いを整理しておきます。

  • must
     → 命令・義務(規則違反=不履行)
  • be required to
     → 契約・制度上の必須条件

一方で、

  • be assumed to
  • call for
  • seek

は、
「そうであることを前提に話が進む」
という、ワンランク引いた表現です。

 

まとめ

日本語では曖昧に処理されがちな
「前提」「想定」「暗黙の条件」は、
英語では構文選択によって明確に区別されます。

  • 前提として扱う → be assumed to
  • 職務内容が要請 → call for
  • 人物像を提示 → seek / look for

この整理ができると、
求人票・制度説明・業務文書の英語が
一気にプロの書きぶりになります。

ビジネス英語では、
「意味が合っている」だけでなく
「どの立場から述べているか」 が問われます。

 

その視点を、授業でも徹底的に扱っています。
ご興味があれば、ぜひ一度体験してみてください。

https://www.frgn.kec.ne.jp/event/trial/ 

 

 

この記事の筆者

塚田 清高Kiyotaka Tsukada

9年間にわたり多国籍企業にて外国人の人事関係業務に従事。その後7年間、予備校での受験生を対象とした英語指導、企業での社会人を対象とした英語指導に従事。予備校では受講生に英文法の本質を理解させ、読解力を伸ばす指導を行う。社会人に対しては英文雑誌を翻訳するための「英文翻訳講座」、日本文化を英語で説明するための「英会話講座」、TOEICスコアアップを目的とした「TOEIC対策講座」を担当し、受講生の効率的な英語力アップを図った指導を行う。

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