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“abandon”でabandon?

語源・町のお医者さん・水守勤三です。2017年が動き始めて半月あまり、1年の24分の1と考えると、うかうかしていられないなと感じていますが、如何でしょうか。

さて、今日のタイトルはお分かり頂けましたでしょうか。ちょうど一年の今くらいの時期にささやかれる言葉ではないでしょうか。最近の単語帳は、出題頻度順や重要度順で単語が並ぶものが多くなっていますが、アルファベット順のものもあります。New Year’s Resolutionとして、『今年こそ単語帳をやりきるぞ』と挑戦をし始めた人が、abandonまで来たら音を上げて『単語帳を放棄(abandon)する』という意味です。そうです、『Aのb』です。

KECにお越し下さる方々の中に、自宅に『きれいなままの単語帳が複数冊ある』というとおっしゃる方々が相当数おられます。挑戦しては挫折、それもちょうどabandonにあたるくらいのところで…!という感じではないでしょうか。

続かないことを薄々感じながらでも新しい単語帳を買って挑戦される、それだけ多くの方が『やはり語彙力が必要』と感じておられることになります。そこで、今日は、語彙そのもののお話は少し置いておいて、『続ける』についてお話をしてみます。

私は52歳の時、人事異動に合わせて、英検1級用の単語帳に取り組み、完走し合格しました。以下は、その時の経験によるものです。決して、記憶力に自信が持てていた若かりし頃のお話ではありませんので、多くの方に活用して頂けるものだと思います。では、本論に進みます。

*『なぜ単語帳に取り組むのか』=『目的・目標』を明確にする
*やり方(現状の実力・目的・期限等によって様々)について十分に検討する
*『このやり方なら記憶に残せる』という自信が持てる自分なりのやり方を持つ
*一旦決めたら、やり方を疑わない *『一日にできる量は一日分』であることを自覚し、一日分の小さな前進を大切にする
*『一日分』をやるための時間の確保を具体的に考え、決めたら実行する
*できなかった日・やらなかった日の自分を責め過ぎず、一日一日を淡々と前進させる
*できなかった日・やらなかった日は、多くても週2日以内に留める
*『やっていればいつかゴールは来る、辞めればそこでおしまい』を自覚する
*前進させながらも復習を重視し『ほら、記憶に残っているぞ』を自分に見せつける

私も社会人になってから取り組んだことがあります。その時の、時間確保法を、一部ご紹介しましょう。

*睡眠時間1時間カット  *テレビ視聴ゼロ(ニュース1番組だけ例外)  *アルコールカット  *ゴルフカット 等々

今、もう一度やれ、と言われればぞっとしますが、やっている時は、結構楽しかったように思います。決して悲壮な感じではなく、語彙力が伸びていることを実感しながら続けることができました。

語源の知識がとても強い味方になり、完走できた大きな要因だと思います。『根性と方法の組み合わせ』が上手く機能したようです。

因みに、abandan=a-/bandonに分解でき、a-ad-で“~へ”と方向性を示し、bandonは一種の『権力者』を意味しています。結果的に『権力者に委ねる=自分の意志は放棄する』が語源です。嫌な単語ではないですか。自分の人生、人には任せたくないですね。

お一人おひとりのNew Year’s Resolution完走を応援致しております。

この記事の筆者

KEC外語学院KEC Foreign Language Institute

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