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英検1級合格のための効果的トレーニング

こんにちは。KEC外語学院の塚田です。

前回のブログで書かせて頂きましたように、英検は4技能を測定する、非常に完成度の高い試験であると言えます。特に1級の場合、語彙問題でマニアックなものが出題されるという点を除けば、リーディング・リスニング・ライティングが良問のオンパレードとなっており、さらに2次の面接で内容のある発言が求められるという、非常に挑戦しがいのある試験だと言えます。英検1級を目指して学習していくと、間違いなく英語の4技能が高まります。一人でも多くの大学生・社会人の方たちが英検1級に挑戦し、研究やビジネスに英語を役立てて頂ければと思います。

英検1級1次試験では、エッセイ・ライティングの出来具合が非常に大きなポイントになり、2次試験のスピーチはアウトプットの仕方がエッセイ・ライティングと似ています。エッセイ・ライティングの学習の時に「声に出して音読」すると、それが2次試験にも役立ちます。本日は、英検1級1次試験のエッセイ・ライティングについて述べます。

ライティング(エッセイ)のトピック

2004年度第2回から始まった英検1級エッセイライティングの試験は、2016年に少し変わりました。2015年までは、提示されているpointsを使用してエッセイを書くよう指示されていましたが、2016年からはpoints がなくなりました。ここでは、直近の試験(2016年度・第2回)から遡って過去問を全て列挙します。なお、2015年以前の試験問題にて提示されていた points は省略させて頂きます。

・Should democratic nations actively promote the spread of democracy to nondemocratic nations?

・Agree or disagree: World peace is an achievable goal

・Will fossil fuels such as oil and gas still be the world’s main source of energy in the coming decades?

・Can international terrorism ever be eliminated?

・Should cloning research be promoted, or should it be discontinued?

・Has urbanization had a positive effect on Japanese society?

・Can the global food supply be ensured in the coming decades?

・Do the benefits of free trade outweigh the disadvantages?

・Does the mass media have a beneficial effect on society?

・Should minors who commit serious crimes receive the same punishments as adults?

・Do multinational corporations play a positive role in today’s world?

・Does more need to be done to address Japan’s low birthrate?

・Agree or disagree: Space exploration should be continued

・Can the global demand for water be met in the future?

・Agree or disagree: World poverty can be eliminated

・Is too much emphasis put on work in modern society?

・Agree or disagree: A college education is necessary for everyone

・Are prisons an effective way to deal with criminals?

・Do the benefits of hosting international sporting events outweigh the disadvantages?

・Should Japan play a bigger role in international affairs?

・Agree or disagree: Gambling should be banned

・Are people in modern society losing their moral values?

・Do the benefits of genetically modified crops outweigh the dangers?

・Will societies with aging populations face a crisis in the future?

・Is society doing enough to deal with violent crime?

・Agree or disagree: The use of nuclear power should be expanded

・Do the world’s wilderness areas need to be better protected?

・Should more be done to eliminate world hunger?

・Has modern society become too dependent on technology?

・Does society give the rights of animals enough consideration?

・Agree or disagree: National identity is becoming less important in today’s global society

・When future generations look back on this era, for what will they praise and/or criticize us?

・Does the developed world have a responsibility to help developing countries overcome poverty?

・Should there be more government control of the Internet?

・Making the world safer for future generations

・How best to handle conflicts with others

・The advantages and/or disadvantages of public transportation

以上が、過去に出題されたエッセイの全トピックです。市販されている過去問題集は6回分しか掲載されていませんし、ネット上でも全問題を網羅しているサイトはなかなかありません。これだけでも十分に価値がある情報だといえるでしょう。

 

エッセイ・ライティングの答案で求められるレベルとその対策

英検実施団体によると、英検1級ホルダーは「大学上級程度」で「リーダー(品格)の英語」の力を持っている「世界で活躍できる人材」とされています。従って、大学教育で身につくはずの以下の3点は最低限求められると思われます。

  ① 小論文の書き方(論理展開のさせ方)を知っていること

  ② 文法・語法的に正しい英語が書けること

  ③ トピックに関する背景知識

上記①についてですが、エッセイの書き方は多くの市販の教材に書かれていますし、ネット上でも言い尽くされています。私自身が学生時代に通った英会話スクール(大阪)でも、耳にタコができるほど聞かされました。スペースの関係上、ここでは説明を省きます。

②については、口頭英作のトレーニングが有効です。また、口頭英作のトレーニングが2次試験でも役立つことは明らかです。従いまして、この点を次の項目でしっかりと説明いたします。

③についてですが、専門家レベルの知識は求められていませんが、一般教養レベルの知識は最低限問われていると思われます。特によく扱われるテーマとして、以下の6点があります。

 1.教育 2.技術 3.ビジネス・経済 4.環境 5.政治・国際関係 6.文化

まずは、1つの分野に精通しましょう。学生さんは専門分野の知識を深め、社会人の方はお仕事に関連する分野もしくは最も関心のある分野について深い知識を身に付けましょう。その後、隣接領域についても学習の幅を広げていき、幅広い知識・教養を身に付けるのが良いでしょう。

エッセイライティングの際、自分の得意分野・専門分野からアプローチするのが良いでしょう。例えば、2014年度第3回のトピック “Has urbanization had a positive effect on Japanese society?” の場合、模範解答は決して一つではありません。教育問題からアプローチすることもできますし、ビジネス・経済の側面から、もしくは文化の面から述べることもできるはずです。

自殺の問題について語る時、心理学者は個人に焦点を当てるのに対し、社会学者は集団に焦点を当てて考察します。どちらが正解でどちらが間違いという問題ではなく、学問によって社会問題に対するアプローチの仕方が違う、というものにすぎないのです。

このことは、2次試験のスピーチにも当てはまります。例えば、2015年度第2回2次試験の題目に、”Agree or disagree: Social class is still relevant in modern society” というものがありました。このトピックに対しても、さまざまな分野からアプローチが可能です。国際的に比較するのも面白いと思います。例えばフランスの場合、階級によって文化が違いますが、(大学入学の為の全国統一試験である)バカロレア試験は全て論述式になっており、「芸術とは何か」というような問題が出題されます。試験内容が上流階級の文化に近いため、労働者階級の子弟よりも上流階級の子弟の方が有利なのは明らかでしょう。日本ではどうでしょうか。大学別に親の年収を比較したデータがありますが、親の年収が最も高い大学は、某お嬢様大学でも慶応でもありません。東京大学です。子供の時からの塾通いにお金がかかるから?? 他にも理由があるでしょう。

 

口頭英作のトレーニング

さて、幅広い知識・教養が身に付きました。しかし、それを的確な英語で表現できなければ、これほど悲しいことはありません。英検実施団体が挙げている「世界で活躍できる人材」になるためには、自分の考えを的確な英語で表現できるというのは、車が運転できる、PCが操作できる、というのと同レベルの「最低必要な技能」です。KEC外語学院の理論クラスでは、文法・構文を大切にしながら日本語の文を口頭で英訳していくトレーニングを採用しています。このカリキュラムは、学院開設当初は英検1級2次試験に合格させることを意識して作られたため、課題文の中には長文もあります。例えば、最近、「中級準備クラス」の教材を改訂しましたが、改訂前の教材に以下のような課題文がありました(現在の教材の内容をここにアップするのは控えさせていただきます)。

 

  — 中級準備クラスの課題文(一例) —

  「社長はその会議の間、全く満足しているようには見えなかったが、

  彼は実際には参加者たちが多くの興味深い意見を交換することを喜んでいたのだ。」

 

この内容のものを5秒でサクッと英語で表現できれば、嬉しくなりませんか? 自分の好きな分野・専門分野の内容であれば、もっとサクサクと口から英語が出るようになります。

また、口頭英作は文字面の英訳と異なり、音声が媒体になります。同じ文でも、話す速度・イントネーションの置き方によって意味ががらりと変わります。KEC外語学院のレッスンでは、独学で身に付けることが困難な音声面にも重点を置きます。

 

次回のブログは、来週火曜日(12/27)にアップ予定です。お楽しみに。

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