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接頭辞完成に向けて:アラカルト編

語源・町のお医者さん・水守勤三です。ホームページが一新され、語源も全体のブログに合流することになりました。毎月第1・3月曜に登場しますので、変わらずお付き合いください。新HPでは、欲しい情報によりスムーズに辿り着きやすくなりましたし、受講生の方々の声を動画でも見て頂けるようになりました。是非、色々なボタンを押してご覧頂ければ幸いです。

では、本題に進みましょう。今日は、これまでに取り上げていない接頭辞で印象に残し頂きたいものをいくつか取り上げてみます。

エピソードの’epi-‘の核心とは!

episode, epilogueで知らぬ間に使っている接頭辞epi-=『上・外・の間・後ろ・近く』と複数のイメージを持っていますが、どれも『中心でないけれど関連性はある』というようなニュアンスがあります。「エピソード・エピローグ」という言葉の中にも反映されているように思います。このepi-を含む語の中に、 epicenter, epidemicがいます。epicenterは専門的には「震央」と言われますが、ニュースなどを見ていると「震源地」という意味に使われているように思います。「流行病」を意味するものには、規模の大きなものから、pandemic, epidemic, endemicがあります。後半部分のdemicはdemocracyのdem-と同じもので、「人」を意味します。セットで覚えてみてください。epi-が母音をoに替え、pを有声音bに替えたものが、接頭辞ob-です。

‘Boys, be ambitions!’のambi-のもつ意味とは

次は、「Boys, be ambitions!」で有名なambi-です。Epi-とob-の関係と同じく、ambi-も無声音に変換したamphi-という接頭辞をもっています。「両方・周囲」というイメージを持っています。Ambitionsのitは、exit, initialに登場するgoです。従って、ambitiousは「あちこち走り回る」となります。古代ローマの野心のある政治家たちが得票活動であちこち走り回ったことに由来があります。時代が変わっても人間のすることは同じということを感じさせてくれます。Ambi-が分かるとすぐに記憶に留めることができる語に、ambivalentがあります。後半部分はvalueです。「両方の価値がある」ということで「背反する・不確かな」となります。また、「あちこち走り回る車=救急車」にambulanceがあります。Amphi-にbiologyのbioを付けると、amphibiaという生き物の分類が出てきます。「両方で生きる」もうお分かりですね、そうです「両生類」です。

「周囲」を意味する英語はこれを憶えるべき!

「周囲」を意味する接頭辞をもうひとつあげると、peri-が登場します。perimeter, periscope, peripheral、「周囲・潜望鏡・周辺部にある」peri-が見えるとついつい語幹に興味のわく単語たちだと思います。

‘for’を発展させた使い方をお教えします

前回のbe-と同様に、簡単な単語に付けて、発展形を作る接頭辞for-にも触れておきましょう。Forget, forgiveに登場しています。「Forget=getしない=忘れる」・「forgive=giveしない=(罰を)giveしない=許す」となる単語で、for-には「禁止・破壊・過度」などの意味を持っています。Forget, forgiveにある「禁止」以外の意味からは、forsake, forfeitなどの語があります。

新出単語はまず「分解」してみましょう

では最後に、セットでいってみましょう。Hypertension, hypotension, hyperpnea, hypothesisなどに登場するhyper-とhypo-=「高⇔低」です。「高血圧・低血圧・過呼吸・仮説」と接頭辞を除いた語幹だけでも辞書に登場してくる単語ばかりです。未知単語に出会った時に、そのまま辞書を引いてしまうのではなく、まず分解してみる、パーツに馴染みのものがあれば、それを取り除いた部分について少しだけ考えてみる、その後で辞書を引いてみる、こんな手順が好きになってこられたら、きっと英単語に親しみを持って頂けると確信します。

単語は本当に面白い

まだまだご紹介したい接頭辞もありますが、そこは皆さんの努力に期待を致しまして、年内編を終了致します。来年からは、接頭辞編・接尾辞編などと形を決めつけずに、単語の面白さをお伝えしていこうと思います。お楽しみに。

この記事の筆者

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