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Enjoyボキャビル:母音の変化に強くなる

語源・町のお医者さん・水守勤三です。第2波・第3波の懸念もされていますが、非常事態宣言が解除されました。健康と経済、うまく両立させていくことが求められているようです。

さて、このブログも、通常バージョンに戻し、今日は「母音の変化」を取り上げます。まずは、次のそれぞれの語を変化させてみてください。

deep ⇒ (形容詞) /  blood (動詞) /  maintenace (動詞) /  receive (名詞)

如何でしたか。

別単語に見える母音部分の変化

一見、かなり変化しているように見えるのですが、変化の主な部分は、母音にあたる部分の発音と綴りが変化しているだけです。

deep ⇒ depth /  blood bleed /  maintenance maintain /  receive reception

少し、難しいとされている語も含めてみます。「母音部分の発音と綴りの変化」という関係を手掛かりに、基となる語を言ってみてください。

breadth, inevitable, apparently, revelation, prevalent, align

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broad ⇒ breadth /  avoid inevitable /  appear apparently /  reveal revelation  /  prevail prevalent  /  line align

発音だけ変化するものも有り

「セクリタリー」(secretary secret)・「コウバート」(covert cover)・「ダーす」(dearth ← dear)のように、母音部分の発音だけが変わるものもあります。そのため基の語が分かりにくくなり、別単語として覚えようとしてしまいます。しかし一度、関係が見えてしまうと、意味も綴りも頭に残ってくるのではないでしょうか。

「解除」は「屋根裏」で

「緊急事態を解除する」を置き換えると、lift the state of emergency になります。動詞 lift には、「持ちあげる・高める・〈禁止令などを〉解く」という意味があります。

この語も、母音を替えることが可能です。 lift loft 「持ちあげる ⇒ 屋根裏部屋・上階」 

関係を感じることがなかった語の間に、共通性が見えてくる、そんな感じを味わえるのも、語源の楽しさだと思います。

お報せ:6月18日() 19:00 語源のオンラインセミナーを実施します。詳しくはHPをご覧ください。中学単語ならバッチリという方から英検1級持ちの方までと、クイズ形式で、どなたにも楽しんで頂けるものにしようと思います。双方向ですが指名はしませんので、安心してご参加ください。

語源を学んで英会話力向上

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この記事の筆者

水守 勤三Kinzo Mizumori

大阪市出身。関西外国語大学・英米語学科卒業後、KEC教育グループ(英会話・予備校部門)入社。一貫して英語教育の第一線で現場指導に携わると共に、カリキュラム・指導法開発を担当。それに並行して、KEC独自の「TP指導システム」開発にも携わる。数十年の語学・英会話指導経験から、日本人が英会話を習得するうえでの学習・指導ポイントを熟知。「学習する者は教える者の人間性と意気に感じる」を信条に、授業に情熱を注ぐ傍ら、今も指導法の研究を続ける。

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