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TOEFL iBTのスコアアップを目指す方にお勧めする4つの勉強法(リスニング編)

  • 2016年12月26日
  • TOEFL

TOEFL iBTのリスニング対策とその勉強方法

リスニング力を身に付けるためには

 こんにちは、TOEFL担当の金子です。何語であるとに依らず、リスニングは得手不得手がはっきりと分かれる技能だと言えるでしょう。日本語話者にとっては、英語は特にそうだと言えると思います。何故でしょうか。最も根源的なところを探ると、音声と文字の関係に行きつくことになります。すなわち、英語は一つ一つの文字と音声は一致しないが、日本語は文字(平仮名・カタカナ)と音声が一致するということです。例を一つ挙げましょう。“あ”という文字は「あ」と発音しますね。しかし、a éi という文字ですが、その発音は æ になったり、ά になったりと様々です。文字の名前と文字の読みが一致しないところが、英語やその他の外国語のリスニングを難しくしている最大の要因です。では、どうやってそれを克服するのか。

 

 フォニックス

 そこで登場するのがフォニックスです。フォニックスとは、文字と音声の関係と規則に関する勉強法のことを言います。ある程度の英語学習の背景がある人であれば、take=テイク、まmake=メイク、lake=レイク、fake=フェイク、shake=シェイク、lace=レイス、face=フェイス、gaze=ゲイズ、shame=シェイム、という具合に、○aeという綴りの単語があれば、それぞれの母音がエイとウと発音されるようになっているということをご存知でしょう(ちなみに have はこの規則に当てはまらない例外です)。もう一つの例を挙げましょう。fight=ファイト、light=ライト、tight=タイト、might=マイトと発音されるということは、○igh○という綴りにおいては i はアイと発音され、gh は発音されないということも分かるでしょう。こういったことをしっかりと体系立てて学ぶのがフォニックスへの入門であると言えます。KEC外語学院でも冬期講座や夏期講座でフォニックス講座は毎回、好評を博していますので、もしも興味がおありでしたら遠慮なくお問い合わせください。

 

ボキャブラリー

 リスニングのもう一つの助けになるのが、リーディングの時と同じく、語彙力です。知っている単語であれば、聴き取りやすく、知らない単語であれば聴き取りにくいというのは、母国語であっても当てはまることでしょう。また、リーディングの記事でも指摘させて頂きましたが、語は音まで含めてマスターすべきものです。今はCDが付属していたり、音源をネット上からダウンロードする形式の単語帳もたくさんありますので、ぜひ音声の面からもボキャブラリーを豊かにしていってほしいと思います。

 

多聴

 リスニング対策として、必ずと言っていいほど必要なものがあります。それは多聴です。よく質問されるのが、「何回聞けばよいですか?」や「何時間ぐらい聞くべきですか?」ということです。私はよく受講生の方に三段構えで回答をします。第一弾の答えは「聴き取れるまで聞いてください」というものです。もちろん、たいていの場合は聴き取れません。それでも聞いてほしいと思います。敢えて回数の目安を申し上げれば(教材となる音声トラックの長さにもよりますが)、20回でしょうか。

 先程、フォニックスへの入門という話をしましたが、ここからはフォニックスの初級から中級くらいの話になります。聴き取れないものは正しく書き取る(紙上でも脳内でも)ことはできませんが、「何と言っているのかは分からないが、とにかく自分の耳にはこのように聞こえる」という音のかたまりを捉えることはできるはずです。これも例を挙げましょう。かつて、リスニング教材のとあるパートについて、「何回聞いても『ア・ディン・ウォノ・ヒィリ』と聞こえるんです」と訴えてきた方がいます。勘の鋭い方でしたら、これは ”I didn’t want to hear it.” だなと分かるかと思います。これが私の回答の第二弾です。「音声を聞こえるままに、自分なりに再生(reproductionと言います)できるまで、聞いてください」ということです。ここまで聞き込んで初めて、スクリプトを見るなり、リスニングに長けた人に質問をするなりをしてよい、と言えます。

 第三弾の回答は、何と言っているのかが分かった人向けです。それは「どのように言っているのか」を聴いてください、ということです。イントネーション(声の抑揚)やパンクチュエーション(音声の適切な区切り)、falling tone(下がり調子)で終わるのか、rising tone(上り調子)で終わるのか、などなどです。英語のアドバイスで、Listen for intonation. と言ったりします。これも出来るまで、を目安にしてください。かなり消耗する勉強法ではありますが、リスニングはコミュニケーションにおいて最も使う頻度の高い能力、技能です。これを自分の血肉とするために、多聴を心掛けてください。                

 

ディクテーション

 リスニング力の底上げをするためには、ディクテーションを行うことが非常に効果的と言えます。実際に、私自身もこれを行うことで、かなりリスニング力を向上させることができたと思っています。また、ディクテーションを行うことで、大きく2つのものが見えてきます。

1つは、記憶を短期的に保持する力です。題材にもよると思いますが、おそらく初めてディクテーションにチャレンジする人は、ほんのちょっとのセンテンスやフレーズでさえも覚えきれないということに愕然とするでしょう。しかし、それは誰もが通る道です。初めてのプールで50メートルを泳げますか。初めての自転車で100メートル走れますか。最初の頃に色々とつまづくことを気にしてはいけません。

 もう1つは、正しく綴る力です。綴りを知るということは辞書を引くということです。そして、辞書を引くということは、語の意味と用法を知るということです。また、音声をしっかりと把握したうえで辞書を引き、綴りを知るということはフォニックスのトレーニングにもなります。単語と綴りの間の関係を知ることできるからです。私は今でも時々、気に入ったYouTubeの動画、例えば熱心なボクシングファンによるビッグマッチの勝敗予想トークや映画マニアによる映画レビューなどをディクテーションしています。かなりの時間と体力を要する作業ですが、確実にリスニング力の向上が見込めます。

 

 以上、大まかにですがリスニングの勉強法について述べさせて頂きました。リスニング力というのは一朝一夕には身に付くものではありません。ただし、一度身に付けてしまえば、それが衰えるということもありません。今日述べさせて頂いた4つのリスニング力向上のための勉強方法、ぜひ実行に移してください。次回はTOEFL iBTのスピーキングセクション攻略に直結する内容を書いていきたいと思います。

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