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基本編シリーズ:よく見かける英語の接頭辞⑧”inter-”

                  間に入る存在

接頭辞としての inter-

語源・町のお医者さん・水守勤三です。

夏を思わせるような日差しが窓から降り注いできます。KECは昨日からクールビズ。ネクタイ無しでブログに取り掛かります。快適です。さて、本題の前に私事のご報告です。先月末に、大阪府の公立高校の勉強合宿に参加させて頂きました。新高校1年生160名の方々に、90分間、語源のお話をさせて頂きました。普段から『高校1年からであれば、語源からのアプローチは可能』と考えていましたので、素晴らしいチャンスを頂いたと感謝しています。このブログをお読みくださっている方々の中に、英語のご指導をしておられる方もおられることと思います。是非、挑戦してみてください。大いに価値ありと考えます。

さて、本題ですが、少しだけフランス語に触れてみましょう。ju suis, tu es, il est…これはbe動詞の変化の頭部分です。変化形の中にあるestに今日のテーマ、inter-を付けると、おなじみの語が登場します。そうです、interestです。

接頭辞inter-:between, among, mutually(お互いに)

interestには、2つのイメージの異なる意味があります。『興味・関心』と『利益・利子・利害関係者』です。明るいinterestと重いinterest、そんな感じを受けますが、『…の間に、存在するもの』と考えると合点が行くように思います。

少し、inter-を含む語を並べてみます。意味をイメージしてみてください。

inter- を含む語

まずは、日本語にもなっている語から行ってみましょう。

international

interval

interview

interchange

interface

intern

intercept

インターハイ(=inter-high school athletic meet), etc.

inter-にbetween, among, mutuallyの意味があることを意識しながら、これらの語を眺めると、『そういうと、○○と△△の間で起こっていることだな』と納得することができるのではないでしょうか。

では、もう少し高度だと言われている語を、同語源の語・基となる語・よく使われる表現などを付けてみてみましょう。

interaction action
interrupt bankrupt
intermediate mass media
interpret price
interfere fere=strike
interlinguistic bilingual
intervene convenience store
intermittently permit=missile
interim interim government
interrogate – surrogate mother, arrogant

intermittentlyは、天気予報を英語で聞いていると耳にする語です。inter-が『間』、mitがmissileと同語源で『投げる』なので、『時間と時間の間に投げかけてくる』感じです。

It will rain on and off tomorrow. 明日は雨が降ったり止んだりするでしょう。=It will rain intermittently tomorrow.

intermittentlyの語源について少しの知識があれば、情景が浮かんくるのではないでしょうか。是非、難しいと言われている単語についても、少しだけ語源の散歩をしてみてください。きっと、『あぁ、なるほど』と思って頂けると思います。

次回は『~を超えて』を意味するtrans-を取り上げてみます。どちらかと言うと静的なinter-に対して、trans-は動的な意味を作ります。お楽しみに。

この記事の筆者

KEC外語学院KEC Foreign Language Institute

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