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英会話中に未知の単語の意味を類推するための手がかり:もうひとつの一押し接頭辞”de-“

接頭辞の知識の有用性

こんにちは、自称、語源・町のお医者さん・水守です。英会話 教室 意味

昨日の定休日、自宅で大相撲観戦をしておりました。昨日もそうでしたが、今場所は連日、大関陣の誰かが負けているようです。こんなことをしていると、また大関から『陥落』する人も出てきそうです。そんなことを考えていて、『”陥落”を英語でいうと?』などと、すぐに頭は英語へと展開していきます。大関に昇格することも、大関から降格されることも、一般の組織の昇格・降格と同じ表現ができます。『昇格・昇進=promotion』は多くの方がご存じではないでしょうか。その一方で、『降格』は知名度がぐっと落ちてしまうようです。如何でしょうか。

ここに語源の視点が活きてきます。水守流語源マスター法は『よく知っている単語を使う』ですので、まず、promotionの分析を始めます。2つに分けると、pro-とmotion。見えやすいですね。–motionをmotと-ionに分けて3つすることもできますが、今日は、pro-と-motionの2つで行ってみましょう。

まず、語幹部分は、motionそのままで”動き”で解決。あとは接頭辞pro-ですが、propose, proceedでご紹介してきましたように『~を前へ、~の前』の意味です。

promotion=『前(上のランク)へ動く・動かす』=『昇進・昇格』

であれば、”前(上のランク)へ”の部分を”元(下のランク)へ”に替えれば『降格』になるようです。

接頭辞”de”の汎用性

そこに登場するのが、これも水守一押し接頭辞”de-”です。辞書を見て頂くと、数十の意味が紹介されていますが、大変なので、私はたくさんの意味を3つにまとめ『接頭辞de-=離れて・下へ・完全に』とリズムを付けて使っています。さぁ、あとは『promotion=昇格』をもとに”de-”を付けていくのみです。慣れない間は、次のようにしてしまう人もいます。すなわち、”depromotion”と。語源の視点でみると、前に進んで良いのか、後ろに進むべきか分からなくなるような単語になってしまいますので、次のような作業をしてみましょう。

promotion ⇒ pro-+motion ⇒ motion ⇒ de-+motion = demotion

動詞は、それぞれ”promote, demote”となります。

接頭辞”de-”は”ad-”と肩を並べる私の一押し接頭辞です。”ad-”が比較的穏やかに意味に寄り添ったのに対して、”de-”は『離れて・下へ・完全に』的な意味を明確に出してきます。

例を見てみましょう。detour, descend, declareの意味はいかがでしょうか。

『普通のtourから”離れる”ので”遠回り・回り道”』

『”下へ”登る(ascend)ので”下る・降りる”』

『ごちゃごちゃ言わずに”完全に”議論を”終わらせる(finish)”ので”定義する”』

というような具合です。

接頭辞”de-”が見えてくれば、意味に辿り着きやすい語も出てきます。味わってみてください。最近のニュースで流れていた単語で固めてみます。


derail, department, deregulation, deforestation,dehydration, decommission

dehydrationが少し難しいかも知れませんが、水の分子式や水素=hydrogenを知っていれば、正しい意味にかなり近付けるとも言えるでしょう。英会話教室や実践の場での英会話経験を振り返ってみて、分からない単語は辞書で意味を確認をする前に、少しだけ想像してみる、それが当たった時の快感、ぜひ、”病み付き”になって頂ければ幸いです。

この記事の筆者

KEC外語学院KEC Foreign Language Institute

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