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Enjoyボキャビル:『単語が覚えられない!』考

語源・町のお医者さん・水守勤三です。6月2()から、4技能対応型の英検準1級・2級講座が開講し、担当を始めました。追い付くための個人レッスン(有料)をさせて頂くこともできますので、ご興味のある方は是非、ご連絡をください。

さて、その英検講座から今日はお話をさせて頂きます。講座では教材のひとつとして旺文社の『文で覚える単熟語』(以後、「文単」と表記)を使用しています。狙いには語彙力強化もありますが、リスニング・英文解釈・文法チェック、そして、発信力養成も視野に入れています。

単語集への取り組みに付き物の「覚えられない!」というお声は、今回の講座でも漏れ聞こえてきますが、今日は、語源に走らずに、この「覚えられない!」対策を上げてみます。

「覚える」を実現する考え方

1.「私は覚える」・「私が覚えるのは当たり前」を毎日何度も繰り返し声に出す
2.単語力がある楽しい状態を強く心に描く
3.繰り返す回数に対する基準を上方修正する =「何十回」から「何百回」へ
4.「明日から」ではなく「今」実行する

Your thinking creates your reality.という言葉があることを、友人から教わりました。

「覚えられない」に繋がる無数の考え方

「私は単語の暗記が苦手、無理」・「辞書なしに英文を読む人が不思議」・「何回も単語帳を開けらるほど私は暇ではない」・「明日からがんばります」 第三者的に見ると、ここにも”Your thinking creates your reality.”がしっかりと存在しています。

Your thinking creates your reality. ポジティブに使いますか、それともネガティブに使いますか。

それでは最後に、準1級講座・3回目授業で範囲になる単語を見てみましょう。

ensure, destructive, climatic change, planetary, dehydration, evaporation, reservoir, disrupt, cereals, staple, foretell, frequency, on the brink of, famine, prototype, drought-resistant, alongside, wither (18語句)

語源的に習得しやすい順にグループ分けしてみます。

最後はやっぱり語源で

Aランク(語源が自然に有効になっている単語たち) (3語)
ensure, foretell, alongside

Bランク(語源の目を作れば簡単に見えてくる単語たち) (9語句)
destructive, climatic change, dehydration, evaporation, reservoir, disrupt, prototype, drought-resistant, wither

努力有効グループ(AにもBにも含まれなかった単語たち) (6語句)
planetary, cereals, staple, frequency, on the brink of, famine

Aランクはもうそのままという感じ、Bランクは少し努力をすれば楽しくなる(例1:windweatherwither=風→天候→しぼむ 例2:干ばつ=droughtの先頭の”dr””dry”)、そして「努力有効グループ」も、それぞれのストーリーがあり愛情が湧きます。

では最後に、もう一度、

Your thinking creates your reality. ポジティブに使いますか、それともネガティブに使いますか。単語の覚え方を実現する考え方

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この記事の筆者

水守 勤三Kinzo Mizumori

大阪市出身。関西外国語大学・英米語学科卒業後、KEC教育グループ(英会話・予備校部門)入社。一貫して英語教育の第一線で現場指導に携わると共に、カリキュラム・指導法開発を担当。それに並行して、KEC独自の「TP指導システム」開発にも携わる。数十年の語学・英会話指導経験から、日本人が英会話を習得するうえでの学習・指導ポイントを熟知。「学習する者は教える者の人間性と意気に感じる」を信条に、授業に情熱を注ぐ傍ら、今も指導法の研究を続ける。

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