KEC外語学院ブログBlog

「リクエファクション」考

語源・町のお医者さん・水守勤三です。突然ですが、「満場一致で」という単語を言えるでしょうか?きっちりと覚えておられ瞬時に出る方、逆にまだ記憶に留めたことがない方、その間の「言われたら分かるけど自分からは出せない」という方もおられるでしょう。久しぶりに授業に出てきたこの語に、「満場一致になれば、“はい!”と息はひとつ」と、unanimous を引っ張ってきている自分に、心の中で拍手を送っていました。

語彙力不足は英語学習者共通の弱点

さて、語源のブログ担当をしていますが、普段は、色々な年齢層の方々、お立場の方々に、様々な内容のご指導をさせて頂いています。目指しておられるものも、強化しようとしておられることも、正に十人十色という感じです。その一方で、どのレベルの方にも、どの症状の方にも、共通する弱点として、語彙力不足があると実感しています。

語源で単語のイメージを

先日、NHKニュースの英語副音声を聴いていると、地震関連の報道の中で「リクエファクション」という言葉が流れてきました。不勉強を自慢するようになりますが「初耳」でした。

語源に慣れた耳が「リクエファクション」という音を「リクエ」と「ファクション」に分けていました。また、「リクエ」⇒ liquid、「ファクション」⇒ faction, fact, fict等 と分解をし、結果として、「液体にすること」⇒「液状化」というイメージを作っていました。

その後、辞書で正しい綴り liquefaction や、派生として、liquefy や、-faction –fication同様に、-fy で終わる動詞の名詞語尾であることを確認しました。

更に、「気化」や「固体化」は?と発展させていけば、「液化」そのものも安定感を増してきます。

英単語と意味の1対1暗記には限界あり

英単語を日本語の意味のみで記憶に残す方法には、時間的・物理的にどうしても限界があると私は確信します。増してや、一度蓄えた単語を一年ぶりに出す、というレベルで再現することは多くの場合、不可能ではないでしょうか。

この問題を解決する根本的な英単語への取り組み方が語源だと確信しながら、毎月、このブログを発信させていただいています。

勉強と構えずに語源関連書籍を読もう

以前に「英単語の語源図鑑」(かんき出版)という本をご紹介させて頂きましたが、それに続き、最近書店の本棚に並び始めた本として「英語の語源」(石井米雄著・角川文庫)もご紹介させてください。ひとつの内容が文庫1ページに語り調でまとめられていて、読みやすく出来ています。是非、お試しください。

地震関連の報道から、今回のブログを書かせて頂きました。地震、台風、豪雨等の自然災害に遭われた皆様に、心からの声援をお送りさせて頂きます。

語源を学んで英会話力向上

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この記事の筆者

水守 勤三Kinzo Mizumori

大阪市出身。関西外国語大学・英米語学科卒業後、KEC教育グループ(英会話・予備校部門)入社。一貫して英語教育の第一線で現場指導に携わると共に、カリキュラム・指導法開発を担当。それに並行して、KEC独自の「TP指導システム」開発にも携わる。数十年の語学・英会話指導経験から、日本人が英会話を習得するうえでの学習・指導ポイントを熟知。「学習する者は教える者の人間性と意気に感じる」を信条に、授業に情熱を注ぐ傍ら、今も指導法の研究を続ける。

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