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英語学習のヒント:接尾辞から見えてくる病気の話①

                  英語学習は小さなことの積み重ね

接尾辞から見えてくる意味の世界

こんにちは、自称、語源・町のお医者さん・水守勤三です。

前回は少し強引に、『シルバーウィーク』⇒『行楽地』⇒『吊り橋』⇒『バンジージャンプ』⇒『高所恐怖症』⇒『acrophobia』⇒『恐怖症を意味する接尾辞=-phobia』というふうにお話を進めてみました。そして『次回は病名を表す接尾辞をご紹介』とご案内していました。時期を合わせるかのように『マイコプラズマ肺炎』なる言葉も飛び交っておりますので、まずはそこから今回のお話を始めてみます。

『マイコプラズマ=mycoplasma』は、『細菌とウイルスの中間の寄生性の微生物』と辞書の言葉をそのまま頂いて、ここでは『肺炎』から語源を追いかけてみます。

病気をあらわす単語にくっつく -ia

前回、接尾辞としてご紹介しました『-phobia』は、接尾辞としてだけでなく、『phobia=恐怖症』としての独立した意味を持っています。また、『肺炎=pneumonia (発音:ニューモーニア pは発音されません)』にも登場してきていますが、接尾辞『-ia』の意味の中に、『病気』を表す役割があります。

馴染みのものとしては、malaria, hysteria, maniaがありますが、次のような語についても知識を持っておくことにも価値があると思います。

-iaで終わる病名の例

insomnia=不眠症(’in-‘=not, somn=sleep), anemia=貧血(’an-‘=’a-’=without, ‘-emia’=blood), leukemia=白血病(’leuk-‘=white, ‘-emia’=blood), anorexia=拒食症(’an-‘=’a-’=without, ‘-orex’=欲求), bulimia=過食症(’buli-‘=ox, ‘-lim’=hunger)

『貧血』と『拒食症』に登場したwithoutを意味する接頭辞’a-‘と『肺炎=pneumonia』の前半部分を組み合わせると、別の病名『apnea』になります。如何でしょうか、どんな病気か想像できましたでしょうか。(綴りにはapnoeaもあり、また、語尾は-iaではなく-ea、また、『肺炎』の時の発音と異なり『アプニーア』とpの音が登場しています。)

a-=without, pnea=肺=呼吸、従って、『呼吸が無い』⇒『無呼吸症』、前にsleepingを付けると、『睡眠時無呼吸症候群』という病名が出来上がってきます。

一気に分解、dementia!

-iaの最後に、これも語源を辿ることができると一気に記憶に残せる単語『dementia』をご紹介します。接頭辞のde-は5月18日の『もうひとつのお勧め接頭辞de- “離れて、下へ、完全に』です。接尾辞の-iaを取ると、語幹“ment”が残ります。これに形容詞語尾の“-al“を付けると”mental“となり、語幹”ment”の意味が、『気持ち・心・精神』のような意味合いであることが分かります。そうすると、病名”dementia”に『認知症』という意味が込められていることも見えてきてしまうように思います。

病名を示す接尾辞にはもうひとつ”-itis”があります。次回はこれを使ってもう少し病名を追いかけてみます。

尚、接尾辞”-ia”は病名の他にあるものにもよく付いてきます。begonia, camellia, dahlia, freesia, gardeniaなどなど。そうです花の名前です。『病気』と『花』、何か温かい感じがします。

この記事の筆者

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