KEC外語学院ブログBlog

英会話考 ~京都の町を歩きながら~

こんにちは、KEC外語学院の金子です。

「春過ぎて 夏来にけらし」ならぬ「夏過ぎて 秋来にけらし」という風情ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。数々の台風さえ列島に来なければ、非常に過ごしやすい季節になったと言えるのですが・・・

今回は、私が普段、京都の町を散歩中(休憩時間中にですよ、念のため・・・)に気が付いたこと、感じたことをシェアしてみたいと思います。

観光客の会話に耳を傾けてみる

京都には実に多くの観光客が来ます。九州弁らしき言葉も聞こえてくれば、東北弁と思しきイントネーションの方々もいます。もちろん、英語も聞こえてくれば、韓国語や中国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語らしき言葉も、聞こえてくることがあります。実に国際色豊かな町だなあ、と常々感じている次第です。京都の町を散策した経験のある方であれば、首肯頂けるのではないでしょうか。

さて、ここで一つ考えてみて頂きたいとことがあります。我々は「あ、この人たちは中国からの観光客だな」や「うーむ、あの団体客は皆、ドイツ語をしゃべっているようだ」と感じることができますが、これは何故でしょうか?おそらく本ブログを読まれている方は英語に関心があり、英語の知識も一定水準以上に備え、英語のリスニング能力もそれなりに有しているものと拝察します。しかし、その他の言語に関してはどうでしょうか?中国語やロシア語を大学の時には第二外国語として学びました、という方もいらっしゃるでしょうが、きっと少数派でしょう。フランス語やポルトガル語の語彙をほとんど有していないにもかかわらず、なぜ我々が各言語を一定の精度で聞きわけ、識別することができるのでしょうか。

我々は必ずしも語を聴き取っているわけではない

その答えは、我々が聴き取っているのは語だけではなく、言語そのものを抑揚、テンポなど、音楽的な要素も含んでいるからです。日本語には日本語に特有のリズムがあり、英語には英語特有のリズムがあり、ロシア語にはロシア語特有のリズムがあり、中国語にも中国語特有のリズムがあります。我々はそれを手掛かりに各言語を聞き分けているのです。妙な例かもしれませんが、お坊さんの読み上げるお経を聴くのは、正直なところ、退屈か苦痛かのどちらかだ、もしくは両方だ、という方は多いのではないでしょうか。それは、読経にはリズムとテンポがあまりにも一定で、抑揚に乏しいからに他なりません。

反対に、言語には独特の音楽的要素があり、我々はその「音楽」を聞くことで各言語を知る、という訳です。音楽という言葉にピンと来ない方は、

春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山

という小倉百人一首所収の持統天皇の名歌を詠んでみましょう。日本語がいかに五・七・五・七・七のリズムを重視し、我々がいかにそれを心地よく感じるようになっているかを実感できることでしょう。

歌を練習する時は、ハミングから

和歌について少し述べさせて頂きましたが、もしかすると大学生などの若い世代にはあまり響かないかもしれません。では、歌はどうでしょうか?老若男女を問わず、カラオケは楽しいものですし、誰でも歌詞を一切見ることなく完璧に歌い上げることができる、いわゆる持ち歌が一つ二つはあるものです。しかし、これもよくよく考えてみれば不思議な話です。わずか31文字の和歌なら無理なく覚えられても、4分ほどもある歌を、どうやって我々は覚える、のみならず何年も、場合によっては何十年も覚えていられるのでしょうか?これも理由は同じく、リズムと共に覚えるからです。決して、歌詞という語のかたまりを我々は頭に焼き付けているわけではないのです。歌を歌えるようになるプロセスは複数あるのでしょうが、いきなり歌詞を参照しながら大声で歌うという人は少数派でしょう。大多数の人は、まずはじっくりと聞きこむ、その後にはハミング=鼻歌で歌い始める、それから大きな声で実際の歌詞を口に出し始める、というプロセスを経るはずです。

英会話を習得するうえでも、音楽的な面から勉強、練習していくことが大切です。我武者羅ではなく、楽しく、実際に身に付く方法を実践していくことが肝腎です。詳しく訊いてみたいという方は、梅田本校所長の古屋敷、もしくは教務主任の金子までお問合せください。

Language is about rules and grammar as well as it is about rhythm and music!

Tourists in Kyoto

この記事の筆者

金子 燦之Akiyuki Kaneko

[TOEFL iBT 104点, TOEIC 935点, 英検1級] 国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。専攻は宗教学・東洋思想史。大学では4年間をキャンパス内にある寮で暮らし、多くの外国人留学生や帰国子女と交流した。東京の信販会社で海外業務を担当し、海外の関連会社との交渉・折衝・調整などの業務に従事。趣味は音楽鑑賞と映画鑑賞で、ロッド・スチュワートの歌なら全曲歌うことが可能。最近ではTaylor Swiftも好んで聴く。英語の映画の長セリフや英語の歌詞をListeningだけで全て暗記できるという特技を持つ。 カジュアルな表現だけではなくビジネス・アカデミック英語にも通じており、入門から中級レベル、TOEFL iBT講座まで幅広く担当している。

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