KEC外語学院ブログBlog
TOEFL iBT受験を目指している人が実践すべきスピーキングの対策と勉強法其の弐
- 2017年12月07日
- TOEFL iBT® TEST
先月はTOEFL iBTのスピーキング・セクション攻略に向けての勉強法、特にIndependent Tasksについてお話ししました。今回はIntegrated Task(特にTask 3)への対策法について記事にしていきたいと思います。
Know yourself as well as the enemy.
さて、ここからは統合問題です。単なるスピーキングだけではなく、リーディング力やリスニング力も問われる難関です。ここで極めて基本的なことを思い出しましょう。TOEFL講座受講中の方や、こちらのブログをしっかり読んでいる方にとっては既に自明でしょうが、TOEFLは出題傾向が非常にはっきりしているテストです。こちらの記事でも指摘しましたが、『TOEFL iBTのListening SectionはReading Sectionと同じく、かなりの程度、攻略方法が定まっています。つまり、好投手ではあるものの配球パターンが決まっているわけです。なので練習さえしっかりと積めば、球を打ち返すことはそれほど難しくはありません。』スピーキングでも同じです。出題傾向にパターンがあるのということは、解答にも一定のパターンを当てはめることが出来る、ということです。
Task 3の典型的な出題パターン
それでは『彼を知る』ところから始めましょう。標的はTask 3です。ここでは、ほぼ必ず【大学からのお知らせ】を読むことになります。補講授業の通知であったり、学生寮の改修の案内であったり、学食の値上げのお知らせであったり、様々なお知らせがあるのですが、とにかく大学が学生に何らかのアナウンスを行う文章を45~50秒で読みます。(余談ですが、この文章は100字弱程度で、WPMはやはり100は必要であるということを実感させてくれます。)その後に学生2人(男女のペア)の会話(たいていは1分~1分30秒)を聞きます。この時、どちらかの生徒が大学からのお知らせに反対もしくは賛成をし、もう片方の学生が主に相槌を打つ、というのが定型です。このTask 3の問題は必ずと言っていいほど、以下の形で課されます。
The man/woman expresses his/her opinion of the university’s plan/decision/ to V. State his/her opinion and explain the reasons he/she gives for holding that opinion.
Preparation Time: 30 seconds Response Time: 60 seconds |
ここからいくつかのことが明らかになります。
1.述べるべきは彼/彼女の意見であって、自分の意見ではない
2.理由は複数である(2つと考えてよい)
3.サマライズが必要である
一つひとつ見ていきましょう。
1.述べるべきは彼/彼女の意見であって、自分の意見ではない
1.については、三人称を使いなさい、と言い換えても良いかもしれません。Independent Taskでは、I thinkやI believe、My opinion is that … など、一人称を多用しましたが、ここではThe female student is not happy with … や、The male student agrees with …などの、三人称を使うことが求められています。さらに補足すれば、Readingの内容には触れる必要はありません。問題のどこにもそれを求める記述は見当たりません。
2.理由は複数である(2つと考えてよい)
2.は、enumerateをしなさい(=Firstly, Secondlyをスピーチ中で使いなさい)と読み替えられます。explain the reasonsと理由が複数形で指定されていますので、第一の理由は~、第二の理由は~、というように、順序立てて話すことが必要です。
3.サマライズが必要である
3.については、読むのに1分弱、聴くのに1分~1分30秒の内容を60秒で述べなさいということなので、全ての事柄について触れていては、到底時間が足りません。それゆえにサマライジングが必要ということです。盛り込むべき内容は、リスニング時にメモする内容=サインポストに従って取ったメモの内容です。サインポストって何?と思われた方は、講座説明を聞きに来て頂ければと思います。
Task 3の典型的な解答パターン
まとめましょう。始まりは必ずと言っていいほど、The male student thinks that … またはThe female student thinks that … で決まりです。答えの形が決まっている部分に関しては、どんな風に答えを組み立てようなどと考えてはいけません。
The female students thinks that it is a good/bad idea for the university to … There are two reasons.
Firstly, she thinks that …
Secondly, she also thinks that …
For these reasons, she agrees/disagrees with the university’s announcement.
極端な話、これからTOEFLのSpeaking対策を始める、という人であれば、上のセンテンス一つひとつを丸暗記するぐらいに唱えるだけでもOKです。that … の空白部分には、リスニング時のサインポストで示された内容で埋めていくだけです。
Speakingというと自由自在に話せないといけないのではないか、と考える人がいますが、TOEFLに関しては決してそのようなことはありません。まず、設問で問われていることは何であるのか、何を答えなければならないのか、をしっかりと把握できていれば、答えの核となる部分は「聞き取ってメモする」だけです(このあたりがintegrated taskと呼ばれる所以です)。そのような意味においては、思考力や知識、経験がダイレクトに問われるTasks 1 & 2よりも易しいとすら言えるかもしれません。いずれにせよ、英語がスラスラと話せる人が必ずしもTOEFLのSpeaking Sectionで高得点を獲得できるというわけではありません。”Know yourself as well as the enemy.” = 『彼を知り己を知らば百戦殆うからず』を実践できる人が、高得点を取るのです。攻略の道筋を自分だけでは立てられないという方は、遠交近攻策(眼前のTOEFLをいきなり攻略するのではなく、その向こうにあるスクールと同盟する)を選ぶのも選択肢でしょう。一度、相談にお越し下さい。
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