KEC外語学院ブログBlog
高校生でTOEFL iBT受験を考えている方へ①文法対策や正しい発音の身に付け方について
- 2017年04月19日
- TOEFL iBT® TEST
TOEFL iBT受験を考えている高校生の増加を、最近は特に強く感じます。そこで今回からは少し対象を絞ってお話をしていきたいと思います。もちろん、幅広い層に語り掛けていこうと思いますが、まずは海外の大学への進学や留学を志望する高校生諸君に向けて、いくつかアドバイスになればいいなと思えるものを紹介していきたいと思います。Readingから始まって、Listening、Speaking、Writingと、エントリーを分けて記事にしていく予定です。どうぞお付き合いください。
TOEFL受験検討中の高校生必見!文法対策を紹介します!
英語の文法が好きだ、得意だという高校生は、この部分は読み飛ばしてもらってOKです。文法はちょっと・・・ という方はぜひ読みましょう。
そもそも私も高校生の頃は文法の授業は苦手でした。なぜなら、使われている言葉が非常にいかめしいものばかりだったからです。いくつか例を挙げると、副詞節、不定詞、関係代名詞、分詞の形容詞的用法・・・ 国語の授業でも、サ行変格活用などと聞くと「○○する」という形、という説明ではだめなのだろうか、連体修飾語というのは、人やモノにずらずらとくっついている表現、と言い換えては不都合なのだろうか、と常々感じていました。
この思いは今も変わりません。比較の原級、などと耳にすると「比較の減給(!)」などと聞こえてくることもあるぐらいです。とにかく、聞く者に威圧感を与える説明、というのが英語嫌いや国語嫌いを生み出しているように思えてなりません。
そこで高校生諸君には、脳内にフィルターを設けて、難しい文法用語が出てきたら、それを平易な、取っ付きやすい言葉に置き換えることを目指してほしいと思います。
もちろん、最初からそれを独力で行うのは難しいと思います。そういった時にこそ、ダブルスクールというものを考えても良いのではないでしょうか。高校生だから塾に行く、ではなく、高校生だから英会話スクールに行く、という発想の転換です。
そもそも学校で英語を学ぶ理由は、”The reason that I study English is to be able to get a job in Australia.”という文中のthatが関係代名詞なのか関係副詞なのか見分けられるようにするためではないはずです。語学を学ぶ理由は数多くあるでしょうが、最大の理由はコミュニケーション能力の向上に尽きるでしょう。
上のような文章を分析できるようになることは大切ですが、本当に大切なのは、”Why do you study English?”という質問に自分なりに答えを出せるということです。英会話スクールで学ぶことのメリットとして、文法を平易に学ぶことができ、その先の表現まで練習することができるということが挙げられると思います。この考え方はTOEFL対策にも大いに援用できるものです。
TOEFL受験に役立つ正しい単語力の身に着け方とは?
単語を覚えるのが大好きという高校生諸君は、このパートも読み飛ばしてOKです。単語を覚えるのがしんどい、という人は必ず読みましょう。
まず、TOEFL対策をするにあたってVocabulary Buildingは必須と言えます。ですので、残念ながらこれを避けて通ることはできません。TOEFLのReading Sectionでは、同義語を選択する問題が6~8問は必ず出題されるからです。これらを取りこぼすわけにはいきません。では、どうするか?
TOEFLの過去問を見てみましょう。
The word “virtually” in the passage is closest in meaning to
- clearly
- perhaps
- frequently
- almost
clearlyやalmostの意味が分からない、思い出せないという人はいないと信じています。問題はvirtuallyが何を意味するのかです。ここでヴァーチャル・リアリティという言葉を思い浮かべた人は、Excellent!!です。最近ではAR=Augmented Realityという概念、技術も生まれてきていますが、ヴァーチャル・リアリティという言葉そのものは、どこかで聞いたことがあるな、という感触をたいていの人は持っていることでしょう。仮想現実、現実と区別ができないほどリアリティのある仮想空間のことです。そこから類推ができればalmostが正解であると類推するのは、それほど困難ではないはずです。
The word “inevitable” in the passage is closest in meaning to
- unfortunate
- predictable
- unavoidable
- final
今回はどうでしょうか。もし仮にinevitableの意味を知らなくても、inevitableというのが、impossibleという単語に形がよく似ている、と感じられればgreat!!です。トム・クルーズの『ミッション・インポッシブル』という映画シリーズでおなじみの単語です。in/imが打ち消しの意味で、able/ibleというのが可能の意味だと分かれば、unavoidableが正解であると分かるでしょう。unという接頭辞はunknownやunusualにも含まれています。
単語力と聞くと、いくつの単語を知っているかが重要であると多くの高校生は考えているようです。しかし、単語力とは「知っている単語の数」+「単語の意味を類推できる力」のことです。分からない単語に出会ったときは辞書や単語帳に頼る前に、まずは意味を推測することを習慣にしてみましょう。
高校生でもTOEFLで良い点数を取るには音読は必須!
皆さんも数年前までは小学生だったと思います。その頃は、盛んに音読をしませんでしたか?音読を通じて、様々なことが分かります。たとえば、読みに詰まる部分が漢字であるならば、漢字の力が不足しているということが言えます。英語の音読でも様々な課題が浮き彫りになってきます。単語力の有無や、アクセント、イントネーション、区切りの仕方などを確認することで、文法理解度やリスニングの力もかなりの程度まで推測が可能です。
ただ、高校の英語の授業で盛んに音読を行っているというところは少数派ではないかと思います。非常に効果的な学習方法でありながら、時間的制約その他から学校の現場では採用されていないのが音読であると言えます。
音読の効用にはもう2つあります。一つは、黙読のスピードアップにつながるということ。もう一つは、スピーキング力の土台になるということです。この2つは、TOEFL対策において非常に重要な部分を占めています。音読練習は、できれば毎日コツコツと積み上げていって頂きたいと思います。
音読も、しかしながら、独力では上達が難しいものです。なぜなら、フィードバックが得難いからです。現代は携帯やICレコーダーで手軽に音声が録音できるので、音読をその場ではなく、後からチェックしてもらうのも容易です。もしも学校の先生にお願いできるのなら、是非そうしましょう。しかし諸事情あってそれが難しいようなら、ダブルスクールを検討しても良いのではないかと思います。英会話スクールの教師であれば、そうした実践的なフィードバックはお手の物だからです。
高校生でTOEFL受験を考えているのであれば、殆どのケースで学校の授業や課題プラスアルファが必要です。もしもTOEFLに興味があって、しかし何をすべきか迷っているということであれば、一度近くの英会話スクールを訪ねてみましょう。KEC外語学院のTOEFL iBT講座も候補に考えて頂けると幸いです。
⇒高校生でTOEFL iBT受験を考えている方へ②(https://www.frgn.kec.ne.jp/blog/toeflibtforhighschoolstudents02/)
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