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高校生でTOEFL iBT受験を考えている方へ③ リスニング対策編

  • 2017年06月08日
  • TOEFL

                 スマホに自分のスピーチを録音する男性

こんにちは、KEC外語学院のTOEFL講座担当の金子です。今回は、特に高校生向けのTOEFL iBTのスピーキング対策についてお話をしたいと思います。高校生諸君にとって、英語とは大部分はリーディング、ごく一部にリスニング、さらにごくごく一部にライティングがあって、スピーキングというのは1週間に1~2回、ALTの先生とあいさつを交わしたり、ちょっとした質問に答えたり、という程度のものだと思われます。しかし、TOEFL iBTにおいては、配点は等しく30点、他セクションと全く同じです。つまり、おろそかにはできないということです。では、何から始めるべきか。

リスニングを継続的に学ぶべし

皆さんは親戚に小さな赤ちゃんは未就学児童の子はいますか?もしいなくても、一般論で考えてみてください。赤ちゃんはどのように言語を獲得するでしょうか?言い換えれば、赤ちゃん言語の4要素(読む、書く、聴く、話す)のうちの、どれを最初に身に付けるでしょうか?それは間違いなく『聴く力』です。聴く → 話す → 読む → 書く、という順番です。

もちろん、これは言語形成期の話なので、外国語に取り組んでいる高校生に直接当てはまるわけではないのですが、なにがしかのヒントがそこにはあります。Passive KnowledgeActive Knowledgeという言葉を聞いたことがある人も、中に入るかもしれません。これは読んで字のごとく、「受動的な知識」と「能動的な知識」ということです。言語における前者と後者は、『読むこと、聞いて理解することができる知識』と『話したり、書いたりすることができる知識』と定義づけられます。日本語で例を挙げましょう。薔薇、醤油、挨拶・・・ 高校生であれば、これらの漢字を読むことはそう難しくはないでしょう。読めるということは、これらの漢字が皆さんのPassive Knowledgeになっているということです。しかし、これらの漢字を実際に手で書けますか?おそらく、全て漢字で間違いなく書ける、という高校生は少数でしょう。これは、これらの漢字をActive Knowledgeにしている高校生が少数である、ということと同義です。

TOEFLのスピーキング対策も、これと共通する部分があります。話せるようになるためには、最低限これだけはリスニングができないといけない、というラインがあります。そのラインがどこになるのかは、何点を目指すのかによって異なってきます。61点を目指すのか、81点を目指すのか、104点を目指すのか。目標スコアに応じて、信頼できる人に相談をしてみましょう。

マンブリング

マンブリングとは、mumblingのことです。つまり、もぐもぐ言う、ぼそぼそ言う、という意味で、リスニングで聞こえてきた英語を、そのまま小声でつぶやくように後追いで発声するという練習法を指します。醤油という漢字を書けるようになるために、薔薇という漢字をじーっと見つめ続ける人はいないでしょう。書けるようになるためには、書いてみる必要があります。しかし、最初からすらすらと書ける必要はありません。草かんむりとその下の部分のバランスが最初は崩れるかもしれません。薇の草かんむりの下は、微かな?それとも徴かな?それとも違う形だったかな?という風に、確認しながら練習することになるでしょう。マンブリングもそれと同じです。最初からきれいな発音で、一文をまるまる後追いで復唱できる必要はありません。難しい漢字を練習するのと同じように。最初はたどだどしくて良いので、じっくりマンブリング練習をしてみましょう。使用する教材としては、リスニングで使用しているものにしましょう。使い慣れたもの、つまりPassive Knowledgeをすでに持っているものの方が、Active Knowledgeに昇華させやすいからです。

シャドーイング

ある程度の回数と期間、マンブリング練習を積み上げることができたら、次はシャドーイングです。これは大きな声で、はっきりとした発音で、マンブリングをすることです。幼児が言語を習得する際に、しばしば聞こえてきたものをおうむ返しに発声するという特徴が観察されますが、これも一種のシャドーイングと見做されうるでしょう。シャドーイングの効果・効用は多岐にわたりますが、高校生がこれを行うべき第一の理由は、発声そのものに慣れる、ということでしょう。TOEFLのスピーキングは、会話や対話ではなく、自身の考えをスピーチ形式で述べたり、文章や他者の会話の内容をまとめて発表することが求められます。つまり、話をするのは自分だけです。独り言大会と呼んでも良いかもしれません。高校生に絶対的に不足しているのは、声に出すことそのものです。その意味では音読も効果的ですが、シャドーイングの方が負荷は大きい=効果が高いです。このシャドーイングは、KEC外語学院の受講生の方(多くは会社員の方で、皆さんのお父さん世代の方も数多くいらっしゃいます)も実際に取り組んでいるトレーニング方法です。皆さんも頑張って取り組んでみましょう。

スピーキング

ここまで取り組めば、TOEFLのスピーキング対策を本格的に始められるでしょう。ただし、注意を要するのは、TOEFLのスピーキングのTask 1Task 2は、テスト受験者の知識や経験、嗜好に基づいてスピーチを構成しなければならないということです。文法や発音の面で基本に忠実な口頭英作文を行うことは必須ですが、それ以上に自分の考えを素早くまとめることが求められています。その時は以下のようなアプローチを取るようにしてみてください。

 

1.身体的にどうか

2.精神的にどうか

3.金銭面的にどうか

 

もちろん、これ以外にも依って立つべき視点は数多くありますが、思考の速度を上げる、または思考時間を最大限に切り詰めるためにも、まずは以上の3点から考えることを習慣にしておくと、TOEFLSpeaking Sectionで、英語以外の部分に煩わされる時間は格段に減ります。問題集などで実践をしていってほしいと思います。次回はライティングについての記事をお送りする予定です。乞うご期待。

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