KEC外語学院ブログBlog

雑草魂をありがとう!

皆様こんにちは!KEC外語学院・枚方本校所長の石井です。随分と夏らしい陽気になって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

以前のブログで私が今年3月、現役引退したイチローさんのことを書きました。今回も私の好きな野球ネタを書いてみたいと思います。

5月20日、読売ジャイアンツの上原浩治投手が現役引退を表明されました。シーズン序盤での引退表明は極めて異例ということでも注目を集めましたね。KEC近畿予備校のブログでも紹介しましたが、実は彼は当グループの塾・予備校部門でありますKEC近畿予備校の卒業生です。彼は現役時代、背番号「19」を付けてプレーしましたが(2018年のみ背番号「11」)、KECで過ごした浪人時代の19歳の時の気持ちを持ち続けたいという思いで、この番号に対して特別な思いがあったということを語っていました。今回は、KEC卒業生の上原さんのキャリアを私なりに振り返ってみたいと思います。

いきなり20勝!

上原さんが読売ジャイアンツに入団した1999年、プロ野球界は二人の大物新人が話題を独占しました。上原さん、そして松坂大輔投手(当時西武、現中日)です。新人投手二人が最多勝を獲ったことはプロ野球史上初のことでした。特に私が印象に残っているシーンは、その年のオールスターゲームでイチローさんが上原さんからホームランを放ったことでした。

もう一つ上原さんの入団1年目で特に印象に残っているシーンが、神宮球場でのヤクルト戦、ベンチから相手チームの四番バッターへの敬遠を指示され、マウンドで悔し涙を流したシーンでした。この時、彼の「雑草魂」を物凄く感じたのを今でもはっきりと覚えています。

国際舞台、そしてメジャーへ

上原さんが「国際人」としてメジャーへ羽ばたくきっかけとなったのが、2006年に開催された第1回WBC(ワールドベースボールクラシック)ではないでしょうか。上原さんは当時、王貞治監督率いる日本代表の先発を任されました。大阪は阪神ファンが圧倒的に多いのですが(私は大阪出身のオリックスファンです!)、阪神ファンの友人も「上原投手に頑張ってほしいな!」と言っていたことを憶えています。阪神と巨人といえば「伝統の一戦」と称されるように、日本のプロ野球ではよく知れたライバル同士ですが、チームを超えて応援される選手になったのだなと、WBCでの活躍を見て感じました。

そして2008年、アメリカ大リーグへ移籍されました。最初に在籍したチームがボルティモア・オリオールズ。オリオールズの所属しているアメリカン・リーグ東地区はニューヨーク・ヤンキース、そしてボストン・レッドソックスが所属し、毎年ハイレベルな戦いを繰り広げている地区であります。日本で先発投手として十分な実績を残した上原さんにかかる期待は大きいものでした。しかし、上原さんはアメリカへ渡った最初の数年間は随分苦労されたと思います。

上原さんがメジャーで生き残っていく上で与えられた新たな役割が「リリーフ」でした。日本で先発投手として実績を残し、先発へのこだわりもあったのだと思いますが、新たな役割を見出すことによって、活躍の場を広げられたのではないでしょうか。オリオールズからテキサス・レンジャーズに移籍された頃からリリーフ投手として新たな境地を切り開いてこられました。相手打者を三振に打ち取った後、マウンドで跳ねる上原さんの姿が印象的でした。そしてボストン・レッドソックスに在籍していた2013年にはクローザー(押え投手)に抜擢され、その年のワールドチャンピオン決定の瞬間にマウンド上で雄叫びを上げた姿は今でも忘れられません。ワールドシリーズでいわゆる「胴上げ投手」となった日本人選手は現時点で上原さんだけですね。

また、上原さんがKECの卒業生としてアメリカに渡り、英語を使われているということも素晴らしいことだと思います。大リーグでプレーする日本人選手には通訳の方が付きますが、通訳の方なしで選手とコミュニケーションを取るシーンも当然あります。そこでKEC卒業生の方が英語を使って選手たちとコミュニケーションをとる姿には感慨深いものがありました。

国際人として

KEC外語学院は、様々な分野で世界で活躍できる国際人の養成を目指すスクールです。KEC外語学院には高校生から大人まで、実に幅広い年齢層の方々にお越しいただいています。KECの卒業生である上原さんが「国際人」としてメジャーリーグで活躍されたこと、大変誇りに思います。これからも多くの「国際人」を養成できるスクールでありたいと思います。

上原さん、本当にお疲れ様でした!

東京ドーム

 

KEC外語学院 枚方本校

この記事の筆者

石井 悠介Yusuke Ishii

大阪府出身。学生時代、異文化研究を専攻し、アメリカへ異文化調査で数度、渡航経験がある。卒業後、ワーキングホリデーにてカナダ・バンクーバーに1年間滞在。現地では英語で日本語を教える「間接法」で日本語教師を経験。生徒にわかりやすい指導法を現地で習得し、指導することの楽しさとともに英語の奥深さを体感。帰国後、教育業界に従事し、小学生から高校生を対象とした進学塾にて英語を中心とした文系科目の指導経験を経て、KECの教育理念に共感し、KEC外語学院の英会話講師へ。活気のあるクラス作りと分かりやすい授業をモットーとしている。

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