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基本編シリーズ:よく見かける英語の接頭辞⑤ “ab-“

                  ab- という接頭辞が持つ「離れる」のイメージ

ab- = 離れる、離れて

語源・町のお医者さん・水守勤三です。

『桜前線』がニュースで流れる時期になりました。このコーナーも開花です。お楽しみください。桜前線で始めたにも関わらず、一転、少しダークな単語から始めてみましょう。“アブノーマル=abnormal“ もう英語という感覚ではない言葉ですね。正に『“ノーマル=普通“でない状態“』を意味します。接頭辞“ab-”そのものはシンプルに『離れる・離れて』を意味するだけですが、肯定的な意味を持つ語幹とセットになると、『肯定から離れる』ので、マイナス的意味になることが多い接頭辞と言えます。

『普通の状態=normal』+『離れる=ab-』⇒『異常な・病的な・並外れた』

変化形に“abs-”と“a-”があります。

ab- を含む単語の例

次に、接頭辞“ab-”を含む語を挙げてみます。基になっている単語、語幹が同じ有名な単語が何かを考えて意味を想像してみてください。

absent

abuse

abduct

abstract

abstain

avert

次のよく知られた単語とセットにしてみましょう(後ろに語幹の意味を書きます)。

absent – present  (存在する)
abuse – use (使う)
abduct – conduct (導く)
abstract – attract (引っ張る)
abstain – contain (持つ)
avert – convert (回す)

ab- への語源的アプローチ

少し言葉を付け足してみましょう。

absent : 存在することから離れている ⇒ 欠席している・不在である
abuse : 普通の使い方から離れている ⇒ 乱用する・虐待する
abduct : いつもの道から離れて導く ⇒ 誘拐する
abstract : 離れたところに引っ張り出す ⇒ 抜粋する・抽象的な
abstain : 持つことから離れる ⇒ 慎む
avert : 離れたところに回す ⇒ そむける・そらす

ab- をより深く理解するための練習問題

では、最後に、次の各文の空所に適する前置詞を入れてみてください。

She averted her eyes (     ) him.
Many people are trying to abstract information (     ) this newspaper article.
He was abducted (     ) a street corner in his town.
He was absent (     ) school yesterday.
He absented himself (     ) school yesterday.

如何でしたか。“アブノーマル”の“ab-”。色々なもの “から“ 離れて頂けましたか。

次回は、そろそろ『接頭辞の代表格:re-』を取り上げてみましょう。どんな長さのブログになるか今からワクワクです。お楽しみに。

この記事の筆者

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