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基本編シリーズ:よく見かける接頭辞⑭”in-”の1

What is "inside"?

語源・町のお医者さん・水守勤三です。

昨日(7月31日)は、都知事選挙でした。投票率が史上2番目の高さ59.73%と、都民の関心の高さを示した数字だったようです。

さて、その『都知事選挙』ですが、”Tokyo gubernatorial election”と表現します。『知事』は“governor”、関連語には、“govern, government”があります。“gubernatorial”だけが異端児のように見えますが、語源を見ると他の語と同じ“操縦する=steer”から来ています。私たちにお馴染みの単語“mobile phone”の”mob”も実は“move”から、また、“prove”と“probably”の基になっている“probe”など、“v”と“b”には面白い関係があります。『なんだ、ネイティブも聞き間違えるのか』と考えると、なんとなく楽しくなってくるのは、私だけでしょうか。

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接頭辞in- のイメージ

さて、今回と次回の2回を使って、よく見かけ過ぎるくらい目にする接頭辞“in-”を扱ってみます。

2回使う理由は、意味を大きく分けると『―の中、-中へ、―中で、-へ』と『否定』の2つを持っているからです。今回は、『―の中、-中へ、―中で、-へ』に焦点を当ててみます。

問題形式にして進めます。答は、問題の後ろにまとめます。また、後ろの音に合わせて接頭辞の発音に変化が生じ、それが綴りに現れるという現象は”in-“でも起こります。それも味わってみてください。

接頭辞in- が作り出す様々な単語

【1】入門“見たまま”編:意味が言えるでしょうか。
indoor, import, income, insight, imprison

【2】初級”有名単語とのセット”編:有名単語の語幹の意味を助けに、”in-”で始まる単語の意味を言ってみましょう。
section (sect=切る) ⇒ insect
expect, respect (spect=見る) ⇒ inspect
propose (pose=置く) ⇒ impose
accident (cid=落ちる) ⇒ incident
vest (vest=チョッキ・ベスト) ⇒ invest
confuse (fuse=注ぐ) ⇒ infuse
flow, fluent (flow=流れる) ⇒ influence

【3】中級“ex-語とのセット”編:“外”を表す”ex-“の語の意味をヒントに、”in-”で始まる単語の意味を言ってみましょう。
exclude (排斥する) ⇒ include
evolve (進化する) ⇒ involve
evade (避ける) ⇒ invade
exhale (息などを吐きだす) ⇒ inhale
explicit (明瞭な) ⇒ implicit

【4】上級“in-+シンプル語幹”編:“in-”に語幹と接尾辞がくっついて構成される単語が続く形です。意味を言ってみましょう。
person (人) ⇒ impersonate
flame (炎) ⇒ inflame
heir (相続人) ⇒ inherit
tox (毒の) ⇒ intoxicate
timid (臆病な) ⇒ intimidate
redundant (余分な) ⇒ inundate

***答え***
【1】indoor (屋内の), import (輸入する), income (収入), insight (洞察力), imprison (投獄する)

【2】insect (昆虫:頭・腹・尾の切れ目があります), inspect (検査する), impose (負わせる), incident (事件), invest (投資する”チョッキを着るとお金持ちに見えるので!”), infuse (注入する), influence (影響する)

【3】include (含む), involve (巻き込む), invade (侵入する), inhale (吸い込む), implicit (暗黙の)

【4】inflame (燃やす:”不燃性の”=nonflammable), inherit (継承する), intoxicate (酔わせる), intimidate (怖がらせる), impersonate (ある人の風を装う), inundate (水浸しにする)

“in-“で始まっているけれど、“possible ⇔ impossible“のような否定の関係ではないと思えるような語に出会ったら、語源を調べてみましょう。既によく知っている単語との関連が見えれば、記憶はより容易になるはずです。次回は、”in-“のもうひとつの意味である”否定語を作る“です。お楽しみに。

この記事の筆者

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