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JoyVo: Weather と Climate の違いは? 

ボキャブラリー増強方法

2021年も早一ヵ月が過ぎました。皆さん、滑り出しはいかがですか。語源・町のお医者さん・水守勤三です。今年も英単語に纏わるお話を続けていきます。引き続きお付き合いください。タイトルを「Enjoyボキャビル」から「JoyVo」に変更しました。語源のブログであることをお伝えしつつ、内容を端的にお伝えしたいと考えました。

さて、「自分に中学生の子どもがいれば」という妄想を基に、英語の初修期に語源に興味を持たせつることができるのかを見てきました。今回は、自分なりにこのテーマをまとめてみます。

短い語と長い語

手元にある現行の中学3年教科書の単語リスト(3年間分)を基に、「特に大切」に分類されている500語から、各アルファベットの5語目と10語目(変化形を除く・10語に達しない場合は最終語)をピックアップしてみます。

after, almost, be, bed, car, delicious, dinner, eat, end, father, find, give, great, hard, hello, in, it, join, just, know, late, March, mean, never, often, one, pass, piano, question, really, ride, Saturday, sea, tall, team, until, usually, visit, watch, weather, you, young, zero 

この43語をまず、音の出し方の内、一息か発音するのかそれ以上かで分けてみます。

〔一息で発音するグループ = 一音節語〕
be, bed, car, eat, end, find, give, great, hard, in, it, join, just, know, late, March, mean, one, pass, ride, sea, tall, team, you, young, watch  26

〔二息以上で発音するグループ = 二音節以上の語〕
after, almost, delicious, dinner, father, hello, never, often, piano, question, really, Saturday, until, usually, visit, weather, zero
 17

正式には二音節以上に分類される語の中にも、音の切れ目が意識されない語も含まれることを考えると、やはり中学で学習する多くの単語が「短い単語」のようです。これらの語は、将来に触れることになる語の基となることはあっても、自身の語源を知ることが興味・関心を刺激することはない単語、すなわち、そのまま覚えて、そのまま使えるようになる方が得な単語と言えるでしょう。

〔一音節語が将来の語に繋がっていく例〕
know
acknowledge, recognize, ignore
just
justice, justify, adjust, judge, jurisdiction
young
junior, juvenile, rejuvenate

語りたくなる二音節以上語

今回取り上げた二音節以上の語の中でも、after, father, hello, often, zero については、そのままの記憶が有効ですが、それ以外はすべて「さらっと」語りたくなります。一部をご紹介します。

almost ⇒ all + most  (already, also, altogether, althoughal-)
dinner
dine + -er
never
not + ever  (nor, neithern-
Saturday
Suturn (土星) + day  cf. 「サターン=悪魔」は Satanで発音は“セイタン”
until = up to + till
usually = use + -al + -ly
weather = wind
 (climateは「傾く」が語源で「北の方は寒い・南の方は暖かい」のイメージ)

「興味をくすぐる」作戦で

基本的にはシンプルに勉強をさせ、語源については、教えようとするのではなく、昔話風に興味をくすぐる手を使うような気がします。例えば、「weatherclimate、どっちが天気で、どっちが気候か、なかなか覚えられなくてなぁ…」のような感じでしょうか。学年が進めば weather forecast climate change などのコロケーションも出てくるでしょうが、中学の時に「weatherの先頭のw-windw-」は悪くないように思います。

英語学習の初期の段階で、小学生・中学生がどんな風に語彙と向き合うのかは、大きなテーマだと思います。基本は日本語語彙修得のステップに準じると思いつつ、英単語が「無意味なアルファベットの連続」ではないことを、少しでいいので感じさせてあげたいと思いました。

「もし自分に中学生の子どもがいたら」ブログは今回で終了し、次回からは標準版に戻ります。

WeatherとClimateの違いわかりますか

本気で英会話を習得したいならKEC外語学院

この記事の筆者

水守 勤三Kinzo Mizumori

大阪市出身。関西外国語大学・英米語学科卒業後、KEC教育グループ(英会話・予備校部門)入社。一貫して英語教育の第一線で現場指導に携わると共に、カリキュラム・指導法開発を担当。それに並行して、KEC独自の「TP指導システム」開発にも携わる。数十年の語学・英会話指導経験から、日本人が英会話を習得するうえでの学習・指導ポイントを熟知。「学習する者は教える者の人間性と意気に感じる」を信条に、授業に情熱を注ぐ傍ら、今も指導法の研究を続ける。

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