KEC外語学院ブログBlog

Enjoyボキャビル:「聖女の救済」・「容疑者Xの献身」から      

語源・町のお医者さん・水守勤三です。連日、猛暑が続きますが、皆さんお元気にお過ごしのことと存じます。こんな時は、クーラーの効いた部屋での読書が私は最高です。最近手にした本に、Salvation of a Saint というペーパーバックがあります。東野圭吾さんの「聖女の救済」の翻訳本です。原作者が英米人の作品はこれまでに読んできましたが、原作が日本語のものを読むのは今回が初めてでした。翻訳者がAlexander O. Smithさんでしたので、どのように表現されるかに興味を持ちながら読み進めました。色々な発見があり楽しい時間でした。

そのSalvation of a Saintの内表紙に、別の作品「容疑者Xの献身」The Devotion of Suspect X の書評が短く取り上げられていました。そこで、今回は、この devotion でお話をしてみます。

もちろん動詞は、devote。大学受験の時期に devote oneself to – で「に身を捧げる」を覚えた人が多いのではないでしょうか。切れ目は見えやすく de- + vote となります。Oxfordの辞書では、de- = formally, vote = to vow となっていて、devote の語幹 vote 部分に「誓う」という意味が見えます。そこでストレートに「投票する」の vote を引いてみると、やはり語源の欄に vow が出て来ます。

vow=「誓う」・vote =「投票する」・devote =「捧げる」

この3つに何か一途な思いを感じるのは私だけでしょうか(よく呆れられます)。vow, vote の語源欄をみると、二語に共通する先頭の綴り vo- は、偶然の産物ではなく、基は同じところから生まれた語であることの印であることが分かります。

「二重語」とは、同じ語源を持つ語が異なる成長をした語

二重語によくある現象として「一方はお馴染みの語、もう一方はやや難しそうな語」があり、難しいと感じる方の語の記憶を安定させるのに効果があります。二重語の代表例をご紹介しましょう。両方とも意味が言えるかやってみてください。

fact – feat, two – deuce, quite – quit – quiet (三重語), facility – faculty, outer – utter, word – verb, sure – secure, parcel – particle, etc.

興味を持たれた方は、ネットで「英単語 二重語」と検索してみてください。たくさん紹介してくれています。

では最後に、二重語から出題、「結合・合体・組合」などの意味を持つ union の二重語で、カレーライスにも登場する野菜はなにでしょうか。では、また次回、お会いしましょう。

語源の魅力とは

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この記事の筆者

水守 勤三Kinzo Mizumori

大阪市出身。関西外国語大学・英米語学科卒業後、KEC教育グループ(英会話・予備校部門)入社。一貫して英語教育の第一線で現場指導に携わると共に、カリキュラム・指導法開発を担当。それに並行して、KEC独自の「TP指導システム」開発にも携わる。数十年の語学・英会話指導経験から、日本人が英会話を習得するうえでの学習・指導ポイントを熟知。「学習する者は教える者の人間性と意気に感じる」を信条に、授業に情熱を注ぐ傍ら、今も指導法の研究を続ける。

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