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Enjoyボキャビル:「アクターと扇動者」でagi-をゲット! 

語源・町のお医者さん・水守勤三です。1月から始めました「語幹はいくつくらい知っていれば良いのか」シリーズ第2弾です。

どこまで見えますか? actorとagitatorの類似点

前回のtract & structに続いて、今回は、actoragitatorでいってみましょう。この2語には共通点があります。どこまで気付けましたか。「先頭の綴りがaだ!」は少し寂しいですね。もう一歩踏み込んでみてください。そうです。「先頭の2文字:ac-ag-は、kgで親戚(有声音と無声音)の関係だ!」まで行けたでしょうか。もともとはラテン語のagere(=to do, act, drive)から来ています。個人的には「駆り立てる」を意味するdriveのイメージを強く持っています。今回の語幹は、ag-,agi-, ago-です。

「駆り立てる」語幹 ag-, agi-, ago-!

ナビゲーションやアジェンダ、語幹 ag-は大活躍!

では、このグループの代表的な語に登場してもらいます。意味とともにイメージを膨らませてください。

act, interact, transact, agitate, agitator, agent, agency, agenda, navigate, navigator, agile, agility (agony, antagonize)

ペットの敏捷性を競い合う大会に、アジリティーの部門があります。等間隔に立てられたポールの間を交互に潜り抜けながらゴールに向かうイメージです。もちろん「ナビゲーションシステム」は方向音痴の私には無くてはならないものです。因みに、ナビゲーションの頭のnavi-は「船」を意味し、語幹のag-navi-の最後の-i-に母音を譲り、結果としてg-のみになっています。

前からみていくと、actbetweenを意味するinter-がついて「○と△の間で動く」⇒「相互に作用する」、「overthrough」を意味するtrans-actで「やり切る」⇒「処理する」、エージェントは「動いてくれる人・もの」⇒「代理人・スパイ」、エージェンシーはエージェントの固まりのイメージで「機関・発動力」へ。アジェンダもよく耳にする「することリスト」のような感じで「協議事項・予定」へ。

思わず身体が動いてしまう、それがアガニ―

少し語源的な成熟があり別語源ともいえるagony=「激しい苦痛・苦悶・激情」も「心や体が動いている様子」と考えるといけるでしょう。それに「反対」を意味するanti-を付けて「反感を買う・敵に回す」のantagonizeも想像しやすいでしょう。

如何でしたか、今回は、動きを引き出す語幹ag-, agi-, ago-を見てみました。「語幹100選」の中に、ぜひ入れてみてください。

語源で単語のイメージを形成

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この記事の筆者

水守 勤三Kinzo Mizumori

大阪市出身。関西外国語大学・英米語学科卒業後、KEC教育グループ(英会話・予備校部門)入社。一貫して英語教育の第一線で現場指導に携わると共に、カリキュラム・指導法開発を担当。それに並行して、KEC独自の「TP指導システム」開発にも携わる。数十年の語学・英会話指導経験から、日本人が英会話を習得するうえでの学習・指導ポイントを熟知。「学習する者は教える者の人間性と意気に感じる」を信条に、授業に情熱を注ぐ傍ら、今も指導法の研究を続ける。

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