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英語の語幹シリーズ第3号: “graduation”に隠れている動詞を見抜いて一歩前進しましょう!!  

             卒業に隠れた英語の動詞

卒業=”Graduation”の先へ『進む』

こんにちは、自称、語源・町のお医者さん・水守勤三です。

前回のお話は如何でしたでしょうか、『開催地:venue』に『向かって:ad-+来る:venue=avenue』、もうこれだけで『語源をやって良かった!』と言って頂けるのではないでしょうか、などと気軽に思っております。

さて、早いもので、今年も1ヶ月を切りました。そこで、寒くなってくる冬を通り越して、少し強引ですが、来春に思いを馳せ、『卒業式』からお話を始めてみましょう。米語の一部の大学では、『次の世界の始まり』という意味で、”a commencement exercise”とも呼ばれますが、”a graduation ceremony”がより一般的でしょう。ここに出て来る”graduation”に焦点を当ててみましょう。

graduationの語源的分析

いつもの手順として、”graduation”に切れ目を入れてみてください。そろそろ『-ateで終わる動詞を名詞にする時は-ation』というルールは定着してこられたでしょうか。”graduation”もこれに当てはまり、動詞形は”graduate“で、そこから出来た名詞が”graduation”となります。綴りの真ん中にある”-u-“は、語幹である”grad”と接尾辞の”-ation”を繋ぐために出てきた『接着剤』と考えてみてください。結果、切れ目は、”grad/u/ation”となります。そうすると語幹の”grad”が『卒業する』という意味を作っていることになります。

grad = 卒業する

何か浮かんできたでしょうか。突然ですが、『comeの-ing形はcoming』⇒『発音に参加していない語尾の-eは消える』を当てはめると、” grad ⇒ grade ”が浮かんできます。

『卒業すると、グレードがひとつ上がる』という感じでしょうか。辞書を見てみると、語幹”grad”には、変化形に”gred, gree”があり 『一歩=step』という意味があることが分かります。『一歩ずつ進め』、あるいは、『よく一歩進んだね』という気持ちが”graduation”から伝わってきます。

grad, gred, greeの先に広がる単語の世界

では、チャレンジしてみてください。語幹”grad, gred, gree”を含む語で、意味の中に『一歩・一歩ずつ・歩む』というニュアンスを持つ語をどれくらいイメージできるでしょうか。

日本語を提供しますので、英語を言ってみてください。書いてみられると、ずっと親近感が強くなります。やってみてください。(答えはこの記事の一番下にあります)

基礎単語:徐々に・前進する・程度(温度)・議会・攻撃的な・(色彩などが)徐々に変化すること
やや難単語:品位を下げる・脇道にそれる・逆行する

そして、私が一番好きな”grad”、それは”ingredient”です。この単語を見る度に、小人さんたちが動き出します。

Coconut is a basic ingredient for many curries.

ココナッツだけでなくジャガイモさんやニンジンさんが、列をなして、カレーのお鍋の中(in-)に、歩んで(gred)いる人(-ent, そう、大統領=presidentの-ent)のように見えてきます。如何ですか、こんなことで興奮できるのは私だけでしょうか。いえいえ、決してそうではないと確信しています。

今回は、”歩”いて頂きましたので、次回は、そろそろ師走ということもあって、“走”って頂こうと思います。お楽しみに。

〔単語の答え〕
基礎単語:gradually, progress, degree, congress, aggressive, gradation
やや難単語:degrade, digress, retrogress

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