KEC外語学院ブログBlog

英語訳に苦しむときこそ、母国語へ回帰すべし!

英語の訳に取り組む学生達

リアルな英語の読解

本日はちょっとした英語の読解と和訳についてお話ししましょう。


The case study examines the strategic decisions a young company has to face to continue swinging for the fences pursuing the grand vision around which it was founded, or to go for an opportunistic single or double and at least be sure of getting on base.

この英文はECOP後半か、中級準備レベルの方であれば読むのはそんなに難しくはないでしょう。ただし、意味をはっきり把握するとなると途端に難しくなりませんか? これはとある大学院のMBAコースのケーススタディのIntroductionにあたる英文ですが、野球の比喩表現(swing for the fenceやsingle, double, getting on base)が理解できるかどうかは、英語力ではなく母国語力と背景知識で決まります。

語学力の伸びは母国語の能力で決まる!

哲学者の内田樹先生をご存知の方も多いでしょう。私個人としては彼の意見には首肯しかねることが多いのですが、彼が最近自身のブログ【内田樹の研究室】でものした『英語教育論についての再論』は実に刺激的な論考となっています。要約すれば、「英語よりも日本語能力を伸ばすべし!」ということです。上の野球の比喩も、日本語で野球について考えれば割りと簡単です。swing for the fenceはホームランを狙って全力でバットを振るということですし、singleは単打=ヒット、double=二塁打=まあまあのヒット、get on base = 出塁する=アウトにならない、という風に理解できれば、このケーススタディは企業がヒット商品志向で行くのか、それとも細々とアウトにならない程度で行くのかを精査・検討していくものだということが分かります。

以前にも強調しましたが、外国語能力は母国語能力以上に伸びることは絶対にありません。英語を英語のまま理解できるということは、それはそれだけの母国語の理解と知識に支えられているからです。闇雲に英語に触れるだけの学習方法は剣呑です。

この記事の筆者

KEC外語学院KEC Foreign Language Institute

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