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ノクターン(夜想曲)と秋分の日:日常語に潜む語源を浮かび上がらせる

             日常的な英単語の語源を探る

季節に関わる英単語に潜む語源

こんにちは、自称、語源・町のお医者さん・水守です。

本格的な夏の到来に合わせるように、紫陽花の季節が終わろうとしています。如何でしょうか、”紫陽花 ⇒ 梅雨 ⇒雨 ⇒ 水 ⇒ 水素 ⇒ hydrogen ⇒ hydrangea”の回路はうまく出来上がりましたでしょうか。

さて、季節感のある単語続きとして、今日は、”秋分の日”、ついでに”夏至・冬至”にも思いを馳せてみましょう。

まず、単語をご紹介してみます。”秋分の日=the autumnal equinox”・”春分の日=the spring equinox”・”夏至=the summer solstice”・”冬至=the winter solstice”となります。

もし語源をやっていなければ、『equinox, solsticeともに難しそうな単語だし、わざわざ英語で、春分の日や夏至を話題にする必要もないし、まぁ、いいか!』と考えていたことと思います。

夏至や冬至の”分解”

日本語で生活をしていて、これらの知識や言葉が必需品という訳ではありませんが、夏至と聞けば、『へぇ、明日からは昼の時間が短くなっていくんだな』と感じたり、秋分の日と聞けば『今日は昼夜が半々かぁ、明日からは夜の方が長いんだ』と感じたりするように思います。その気持ちは、英語を話す外国人も同じだと思います。実は、その心がこの英単語に隠れています。

Equal

まずは、“equinox”から。何が見えるでしょうか。ヒントは『○分の日』の『分』⇒『昼と夜が分かれる』⇒『昼と夜が等分に別れる』⇒『等分』=“equal”ですね。

では残りの“-nox”は何でしょう。『ノクス』という響きから、なにが浮かんで来られるでしょうか。

Nox

『○分の日』⇒『昼と夜が等分に分かれる』⇒『昼・夜』、無理やり⇒印で『夜』。如何でしょうか。ショパンの『夜想曲』=『ノクターン(nocturne)』が出てこられたのではないでしょうか。出てこられなかった方も、『そう言われるとそうやな』と納得をして頂けたのではないでしょうか。

Sol

次に、『夏至・冬至』の”solstice”にチャレンジしてみましょう。まず、1か所切れ目を入れてみてください。ヒントは『夏至・冬至』の主役は誰、これです。素人の知識ですが、『夏至は○○が一番近い軌道を通る日、冬至は○○が一番遠い軌道を通る日』のような感じがします。『○○』は、もうお分かりですね。太陽です。太陽光発電パネル・日傘で有名な形=”sol”ですね。

Stand

残りの”-stice”は語源の目が育ってくるとかなりの確率で類推できるようになる語幹です。私の中では『“st-”と来たら、まずは”stand”を考える』が確立しています。そうなると”solstice”は、『太陽が一番近いところに立っている、一番遠いところに立っている』という感じに見えてきます。

いかがでしょうか。語源の視点を加えなければ無味乾燥に見える”equinox”や“solstice”に表情のようなものが生まれてきたのではないでしょうか。

最後に、『等分』を表す“equ”を使ってみてください。

『赤道』・『公平・公正』・『等しくする』・『適切な・適任の(接頭辞を付けましょう)』・『同等の・相当する(“価値”が等しいと考えてみてみましょう)』・『等距離の』・『同一視する・平均化する』

いかがでしたでしょうか。このような繰り返しが楽しくなってくれば、徐々に単語の中の切れ目を見る目が育ってきます。あまり無理をせずに、付いてきてください。

この記事の筆者

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