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一押し接頭辞”ad-” Part 1

                  英語の語源の中でも一押し接頭辞ad

接頭辞ad-

こんにちは、自称、語源・町のお医者さん・水守です。“毎月第1・3月曜日”と決めていたのですが、3月5回目の月曜日3月30日にも新しい内容をアップしましたので、まだの方は是非、先にお読みください。

さて、今日は、私の一押しの接頭辞“ad-”のお話です。興奮せず(?)に、冷静に(!)お話をするように努力をしますので、ぜひ、付いてきてください。日本で有名な接頭辞に、“re-”があります。return, recycle, reconfirm…などなど、“再び・後ろに・元に”などの意味を持っていることも、いつの間にか知っているという感じではないでしょうか。その一方で、“ad-”を接頭辞と意識している人は少ないですし、“…へ=(前) to …, toward …”という方向性を示す接頭辞であることを知る人は更に少なくなります。

ad-で始まる英単語の例

address, adjoin, adjust, administer,adverb, adaptのように接頭辞ad-を取り除くと語幹が自然に見えてくるグループがあります。また、語幹に少し手を加えると正体の見えてくるグルーブに、addict=dictionary, adequate=equal, adjourn=journal, admire=miracle,admonish=monster, adopt=option, advise=vision, advocate=vocal, adorn=ornamentなどがいます。

語源で単語を見るということをしなければ、例えば、“admonish=忠告する・警告する”と味気なく記憶に留めようとすることになります。しかし、そこにひと手間加え、辞書の語源の欄を見て、“admonish=ad-+mon+-ish”に分解できることを確認します。接頭辞ad-は方向性を示すだけ、接尾辞-ishは動詞を作るだけなので、結局、“admonish=忠告する・警告する”の意味を作り出しているのは、語幹monということになります。その語幹monは、monsterにも登場し“警告する”という意味で、結果として、“語幹の意味=単語の意味”ということになります。“monster”に、私たちは“怪物・化け物”という日本語を当てはめますが、“悪いことをすると鬼が出てくるぞ”という時に使う“鬼”のイメージがぴったりしているように思います。

ad-を含むその他の単語たち

上記以外にも、ad-で始まる主なものに、add, adhere, adjacent, adjective, admit, adolescent, adore, adult, advent, adventure, advertise等々があります。辞書で語幹の意味を確認しておくだけで、記憶の定着具合がぐっと変わってきます。また、ここで知り合った語幹に別の接頭辞や接尾辞を付けてみるという展開も可能になります。例えば、adventの語幹ventを持つ語には、event, prevent, invent, inventory, convention, interventionなどがいます。単語のネットワーク作りへとも発展していきます。ぜひ、やってみてください。尚、advance, advantageはたまたま先頭の綴りがad-で始まっただけで接頭辞のad-ではありません。『難しいな』と感じられるかも知れませんが、世に出ている語源の本で、これに気付かずに、advance, advantageもad-のグループとしている本はたくさんあります。あくまでも『語源は得するところだけ活用する』で行きましょう。

ad-の底力は?

ここまで読んで来てくださって、『ad-で始まる語はそれほど多くなさそうだな』とか『一押しという割にはあまり感激しないな』と感じた方もおられることと思います。そうです、ここで感激して頂く必要はないのです。ad-の本当の凄さは、ここからです。次回は、ad-がなぜ凄いのかというお話をさせて頂きます。今日はとりあえず、“ad- = …へ = (前) to …, toward …”を押さえておいてください。ハラハラさせる連続テレビドラマのようで恐縮ですが、次回をお楽しみに。

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