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【問題例あり】TOEFL iBT受験を目指している人が実践すべきスピーキングの勉強法其の一
- 2017年11月09日
- TOEFL iBT® TEST
今回はスピーキングについて、基礎的な勉強方法からお話をさせてください。
一度でもTOEFL iBTを受験したことがあれば、スピーキングというのは少しmisleadingであると感じることでしょう。なぜならspeakingというよりはむしろ、making a speechだからです。英会話力ではなく、論理的に説明する力、どちらかというとプレゼンテーション力が問われるセクションです。また、6問中4問が統合問題(=ReadingやListeningと組み合わさった設問)であり、単純な発話力以上のものが求められています。しかし、英語の基礎体力さえしっかりしていれば、反復練習によって、一定のスコアアップが達成可能です。以下で勉強方法について見ていきましょう。
Step 1 スピーキングの勉強①
スピーキングの勉強についてもリスニング同様、目標スコアまたは現時点でのスコアによって、スタート地点が異なります。
まず、英語で発話なんかとてもできない、という人は音読を始めてください。音読の効用についてはこの記事やこの記事の中で触れられていました。では何を読めばよいのか?目標スコア次第ですが、本当に発話が覚束ないという方は、英検2級の二次試験の問題から取り掛かりましょう。いきなり模範解答を見ても結構です。この時に重要なのは、必ず問題が投げかけてきているものを意識しながら音読するということです。音読練習のための音読ではなく、意味のあるスピーチをするための音読をしましょうというのが趣旨です。もう一つ、3コマ漫画問題がありますが、こちらも模範解答を見ながら答えを音読しましょう。目の前で風景や光景、画像や写真を見ながら、それを英語で説明していくという方法は、布村奈緒子先生も採用されている、非常に実践的な方法です。この音読のサイクル(3回分)を1日1回とするなら、1週間は続けてほしいと思います。1週間というのはあくまで目安で、実際は解答例を暗唱できるくらいまでに音読をしてほしいと思います。ですので、人によっては5日かもしれませんし、20日かもしれません。暗記するのが目的ではありません。暗記はあくまで副産物です。重要なのは、スピーチへの抵抗をなくすこと、そしてスピーチの論理構造を肌身で感じることです。
簡単な自己紹介や日常的な事柄の説明ならできる、という方は英検2級の二次試験問題(やはり過去問3回分)に取り組みましょう。この場合は、解答例などは見ずに行ってください。どれだけ時間がかかっても良いです。ここでも自分なりの回答をスムーズに発話できるようになったと感じられれば、解答例を見てましょう。そして、自分の回答との距離を測ってみましょう。例えば、何か描写し忘れているものがあれば、それを含めてもう一度同じ問題に取り組むべきですし、解答例以上に事物や人物の説明ができていれば、次の段階に進んでもよいでしょう。次の段階は英検準1級の二次試験問題です。こちらは4コマ問題とその発展問題です。
Step 2 スピーキングの勉強②
ある程度、発話ができる、もしくは音読練習を通じて発話力がついてきたと実感できてきた方は、いよいよTOEFL iBTの問題に取り組んでみましょう。まずはTask 1とTask 2の独立問題です。まずOfficial Guideから一問拝借してみましょう。
Talk about a time when you accomplished something you did not think you could do. What did you accomplish? Why did you think you could not do it?
Preparation Time: 15 seconds Response Time: 45 seconds |
さあ、ここであなたならどのように解答を構成するでしょうか?どんな解答をするか、ではありませんよ。どのように解答を構成するか、です。TOEFLのスピーキングのTasks 1 & 2では、自身の経験や知識、嗜好に基づいた解答が求められます。ここでは、「過去にできないと思っていたが、実際にはできた時」について語ることが求められています。この時に重要なのは、「あ、そういえばあの時・・・」という経験を、絵や写真のように思い浮かべられるかどうかです。実際の英会話にも応用可能なテクニックなのですが、頭の中にイメージを思い浮かべて、それを適宜に口頭で説明していく、その説明をしていくときに、極力5W1Hが明らかになるような形を目指す、というのがTOEFLのSpeaking Tasks 1 & 2の攻略の糸口です。試しに上の課題への解答をイメージしてみてください。それを説明する際に、当然whenは使うとして、whatやhowは必須ですし、場合によってはwith whoやwhereなども用いられるでしょう。頭の中に具体的なイメージを作り上げられることが、Speaking Sectionを論理的に攻略できるかどうかの一つの分かれ目です。
TOEFL iBTのスピーキングには、他にもIntegrated Tasksが4問あります。これらのタスクには明確な出題傾向があるので、ある意味ではTasks 1 & 2よりも簡単といえるかもしれません。統合問題はかなり特殊な課題なので、最初は解答の基盤になるイメージを思い浮かべられるようになることを目指してもよいでしょう。もちろん、リスニング・セクションで使うサインポストに従ったメモを取るのは大前提です。このあたりの問題への具体的な対策方法については、次回の記事で引き続き詳述したいと思います。乞うご期待。
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